研究課題/領域番号 |
19039028
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
丹羽 康夫 静岡県立大学, 生活健康科学研究科, 助教 (00222191)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2008年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2007年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 植物 / 葉緑体 / 機能亢進 / ペプチド / シロイヌナズナ / 細胞内局在 / 分化 / 分泌経路 / 伸長阻害 |
研究概要 |
分化全能性は植物が示す特徴的な形質の一つである。緑色に分化した植物細胞が、脱分化過程を経て再分化する際に、その細胞内の色素体は、葉緑体からプロプラスチド、さらに再び葉緑体へと変換する。これまでに、ゴルジ体に局在する受容体型キナーゼ(CES101)、さらには分泌経路に局在すると予想されるタンパク質(CES102)の機能亢進により、プロプラスチドから葉緑体への分化誘導能が確認された。そこで、それらの遺伝子の機能をポストゲノム的解析手法で明らかにすることにより、分泌経路を介した色素体の分化制御メカニズムを分子レベルで明らかにすることを目的としている。 機能亢進によりプロプラスチドから葉緑体への分化誘導を示したシロイヌナズナ変異体について遺伝子発現の変化をDNAマイクロアレイによる網羅的な検討を試みた。その結果、コントロールとなる機能亢進前の細胞における遺伝子発現量と比較して、特定の発現量を超えるものをリストアップしたところ、CES101で222遺伝子、CES102で347遺伝子が候補として検出された。そこで、これらの遺伝子について、両者での重なりを調べたところ、196遺伝子が共通であることが明らかとなった。この結果は、CES101で発現が顕著に上昇した遺伝子の中で、9割弱の遺伝子がCES102でも同様な発現傾向を示したことを意味する。以上の解析結果から、CES102はCES101の上流で機能していることが示唆された。
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