研究課題/領域番号 |
19040003
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菊池 潔 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (20292790)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2008年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2007年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 性決定 / 性分化 / フグ / 連鎖地図 / 魚類 / 進化 / 性決定遺伝子 |
研究概要 |
脊椎動物の性決定機構の共通性と多様性を把握するためには、既知の二つの性決定遺伝子(哺乳類のSRYとメダカのDMY)に加えて、さらなる新規性決定遺伝子の同定が必要である。本研究ではトラフグを材料として用いた。この魚はゲノム概要が公開されていることに加えて、一尾の雌が数万の卵を産むなど、性決定遺伝子の解析に有利な面を持つと考えたからである。 性決定遺伝子をポジショナルクローニング法で同定するため、大規模家系を利用した連鎖解析をおこなった。その結果、Y染色体上の約30kbの領域内にトラフグの性決定遺伝子が存在することが示された。この領域には遺伝子が2個存在し、両遺伝子は雌雄のトラフグの生殖腺に発現していた。従って、既報の性決定遺伝子が雄特異的であるのとは対照的に、トラフグの性決定遺伝子は両性に存在していると考えられる。候補領域をX染色体とY染色体からクローン化して塩基配列を詳細に比較したところ、性決定に関わる可能性のある領域を複数見いだした。以上の結果から、トラフグの性は、対立遺伝子の多型により決定されると推定した。
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