研究課題/領域番号 |
19040023
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
松本 直通 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (80325638)
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研究分担者 |
和田 敬仁 信州大学, 医学部, 准教授 (70359727)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
2008年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 性分化 / エピゲノム / マイクロアレイ / 遺伝子 / 性分化異常 / マイクロアレー |
研究概要 |
X連鎖性αサラセミア精神遅滞(ATR-X)症候群に伴う性分化異常の発症機構を明らかにする事を目的とする。ATR-X症候群はクロマチン調節関連蛋白をコードするATRX遺伝子変異とそれに伴うゲノムメチル化異常がその発症に深く関わる事が示唆されている。本研究では自身で開発したBACマイクロアレーならびに市販のオリゴDNAアレーを併用しゲノムワイドにエピゲノム異常を検索し、性分化異常に関連する遺伝子を特定しその発症機構を明らかにすることを目的とする。本研究によってエピジェネティックな視点から新たな性分化異常発症機構が解明される可能性が高い。BACアレーとオリゴDNAアレーの比較検討の結果、オリゴDNAアレーが有効であると判断し、Agilent社のCpGあれーを用いてゲノムワイドなメチル化異常解析を行い正常対照と異なるメチル化異常候補領域を数十カ所同定した。それぞれの候補領域をBisulfateシーケンス法を用いて検証を行った。中でもHOXA1領域にATR-X症例で低メチル〜高メチルを呈するメチル化不安定領域を特定し、本研究手法の有用性が明らかになった。HOXA1領域のメチル化不安定領域はリンパ芽球におけるHOXA1遺伝子の発現とも相関し低メチル化は低発現、高メチル化は高発現を呈していた点は大変興味深い。同定した多数の候補領域の個別の検証を進めて性分化に関するエピゲノム異常関連遺伝子の単離へ結びつけたいと考えている。
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