研究課題/領域番号 |
19040031
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 国立成育医療センター(研究所) |
研究代表者 |
秦 健一郎 国立成育医療センター(研究所), 周産期病態研究部, 部長 (60360335)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2008年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 発生・分化 / ゲノム / 遺伝学 |
研究概要 |
哺乳類配偶子の形成過程で確立される性特異的DNAメチル化パターンは、哺乳類の発生に必須であると共に、配偶子ゲノムの機能的性差を規定することが諸家の報告から明らかにされている。すなわち、性特異的DNAメチル化パターンは配偶子の性差を規定する主要素の一つであると考えられるが、性特異的パターン成立の分子機構(DNAメチル化によって配偶子の性差を規定する分子機構)は明らかになっていない。我々は、配偶子の性特異的DNAメチル化パターン確立に特異的に関与することが唯一知られている因子、DNAメチル化酵素関連因子Dnmt3Lに着目し、エピジェネティックな観点から、哺乳類配偶子雌雄差形成機構の解明を進めている。本研究助成の期間中に、Dnmt3Lタンパク質と相互作用する候補因子を二つ同定した。そのうち一つは、生殖腺で強く発現している事が判明した。この候補因子は、一部既知のタンパク質機能ドメインに類似の構造を持つが、明らかなファミリー遺伝子が見当たらず、機能未知であり、現在ターゲテイングによる機能解析を進めている。また、Dnmt3L遺伝子変異マウスから得られる異常胚(卵子で確立される特異的DNAメチル化を系統的に失っていると考えられる異常胚)からゲノムDNAを回収し、抗メチル化シトシン抗体で免疫沈降後、CpGプロモーターマイクロアレイを用いて沈降DNA量の網羅的定量を行い、ゲノムワイドなDNAメチル化異常領域の検索を行った。この手法により、新規の卵子特異的DNAメチル化候補領域が見出されてきており、現在これらの候補領域の詳細なDNAメチル化定量解析を行っている。
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