研究課題/領域番号 |
19040032
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(共通施設) |
研究代表者 |
小林 悟 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(共通施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 教授 (90225508)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2008年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2007年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 性分化 / ショウジョウバエ / 始原生殖細胞 / 生殖細胞 |
研究概要 |
始原生殖細胞の性差は、生殖巣に取り込まれたのち体細胞からのシグナルにより決定されると考えられてきた。しかし、私たちは、ショウジョウバエにおいてSUMO化に関わるタンパク質の活性を始原生殖細胞(極細胞)中で抑制すると、生殖巣へ到達するよりも早期に、雌個体でのみ極細胞が細胞死をおこすことを見いだした。この発見は、より早い発生段階で極細胞自律的に性差が産み出されることを示唆している。本年度は、この性差の形成にSex lethal(Sxl)が関与することを明らかにした。Sxl遺伝子は、雌の極細胞中においてのみ一過的に発現する。本来Sxlを発現しない雄の極細胞にSxlを強制発現し、雌の生殖巣に移植すると、卵形成をおこなうことが明らかとなった。以上の成果は,Sxlが始原生殖細胞自律的に雌化させるマスター遺伝子であることを示している。
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