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マラリア原虫のステージ特異的遺伝子発現に関与する転写因子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19041031
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関三重大学

研究代表者

油田 正夫  三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90293779)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
15,600千円 (直接経費: 15,600千円)
2008年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
2007年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
キーワードマラリア原虫 / 転写因子 / スポロゾイト / オオキネート / ChIP-seq法
研究概要

マラリア原虫は各感染ステージに特異的な遺伝子群を発現することで、異なる宿主環境に巧みに適応している。しかしながら、その遺伝子発現調節機構はこれまで解っていなかった。また遺伝子発現調節の主役であるはずの転写因子も同定されていなかった。近年マラリア原虫のゲノムにAPETALA 2(AP2)ファミリー転写因子に相同性を持つ遺伝子群が発見された。申請者らはそのうちの一つ、AP2-O(AP2 in ookinete)と名付けた転写因子が、蚊への侵入ステージであるオオキネートの遺伝子発現を制御していることを見出した。AP2-Oは雌雄ガメートの接合数時間後からザイゴートの核に観察され、その発現量はオオキネートの形成に伴い増大していた。AP2-Oノックアウト原虫を作成し、その表現型を解析したところ、ノックアウト原虫は赤血球感染ステージにおいては正常な表現型を示したが、蚊への感染能を完全に喪失していた。DNAマイクロアレイにより、ノックアウト原虫のオオキネートで発現が減少した遺伝子を解析したところ、15種類の遺伝子の発現が顕著に減少していることが判明し、これらの遺伝子がAP2-Oの標的遺伝子であることが推定された。また感染血液を用いin vitroでオオキネートを培養したところ、オオキネートのに態は異常であったことから、標的遺伝子のうちにはマイクロネーム蛋白の様に直接宿主への侵入に関わるものだけでなく、侵入のための形態(アピカルコンプレクス)や分子モーターを形成するために必要な遺伝子など、広く侵入に関連する遺伝子が含まれている可能性があると推測された。さらに肝臓感染のステージであるスポロゾイト期においてもその遺伝子発現を制御するAP2ファミリー転写因子、AP2-Spを同定した(未発表データ)。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Identification of a transcription factor in the mosquito-invasives tage of malaria parasites2009

    • 著者名/発表者名
      Yuda M, Iwanaga S, Shigeno bu S, Mair GR, Janse CJ, Waters AP, Kato T, and Kaneko I
    • 雑誌名

      Mol Microbiol 71

      ページ: 1420-1428

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Plasmodium pre-erythrocytic stages : what's new?2008

    • 著者名/発表者名
      Menard R, Heussler V, Yuda M, and Nussenzweig V
    • 雑誌名

      Trends Parasitol. 24

      ページ: 564-569

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ChIP-seq法を用いたマラリア原虫転写因子結合部位のgenome wideな解析2009

    • 著者名/発表者名
      金子伊澄、油田正夫
    • 学会等名
      日本寄生虫学会
    • 発表場所
      法政大学(東京)
    • 年月日
      2009-03-26
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2018-03-28  

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