研究課題/領域番号 |
19041076
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
小池 智 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (30195630)
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研究分担者 |
早坂 大輔 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (10346926)
岩崎 琢也 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (90146027)
山下 康子 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (80446559)
安部 優子 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (80398156)
永田 典代 国立感染症研究所, 感染病理部, 主任研究官 (30270648)
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連携研究者 |
安部 優子 財団法人東京都医学研究機, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (80398156)
山吉 誠也 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (50529534)
岩崎 琢也 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (90146027)
永田 典代 国立感染症研究所, 国立感染症研究所, 主任研究官 (30270648)
早坂 大輔 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (10346926)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2008年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
2007年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | ウイルス / 感染症 / 脳神経疾患 / 微生物 / 病理学 / 脳・神経 / トロピズム / インターフェロン |
研究概要 |
ウイルスの増殖する場やその効率はウイルス自身の増殖能力と宿主の防御能力とのバランスで決定され、その結果そのウイルス特有の病態が決定されると考えられる。ポリオウイルスのように中枢神経系で効率よく増殖するがその他の組織ではよく増殖できないウイルスのトロピズムを決定する要因について研究を行なった。宿主はウイルス感染を様々なセンサーで検知し自然免疫系による防御を行なう。ウイルスRNAのセンサーとしてRIG-I, MDA5, TLR3, TLR7が知られているのでどの経路が重要であるかを調べた。個体レベルの感染においてポリオウイルスは種々のセンサーのうち、TRIFによってシグナルが伝達される経路(TLR3と考えられる)によって効率よく検知されるが、MyD88を介する経路やRIG-I, MDA5による経路では効率よく検知されないことが判明した。ポリオウイルスの検知を担っている組織は主に脾臓であり、脾臓に存在する細胞でTRIFを介する経路でポリオウイルスが検知されていると考えられた。ウイルスは他のセンサーシステムを回避する機構をもっていることが予想され、そのことが組織によるIFN応答の偏りを生みポリオウイルスに特有の病態を生ずる原因であると考えられる。
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