研究課題/領域番号 |
19045025
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
久野 みゆき 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (00145773)
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研究分担者 |
酒井 啓 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (90382192)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2008年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2007年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | プロトンチャネル / プロトンポンプ / 破骨細胞 / 生理活性 / 生理学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 |
研究概要 |
破骨細胞にはCa-sensing機構が備わっており、細胞外Caが上昇すると骨吸収機能は抑制される。このCa-sensing応答におけるプロトンセンサーのモーダルシフトについて、細胞膜に発現する起電性プロトン(H^+)センサーである電位依存性H^<+>チャネルと空胞型H^<+->ATPase(V-ATPase)の動作条件・メカニズムを検討した。細胞外Ca濃度を1-40mMの範囲で増加させると、H^+チャネル、V-ArPase電流とも可逆的に減少した。Ca刺激は膜容量も減少させ、水溶性色素の細胞内取り込みを増強したことからendocytosisを促進することが明らかになった。V-ATPaseの特異的ブロッカーであるbafilomycinを投与したり、PI3kinaseインヒビター(wortmanninなど)でV-ATPaseの細胞膜へのリクルートメントを阻害するとCaによるendocytosisは抑制された。V-ATPase電流と膜容量変動の定量的検討から、endocytosis/exocytosisによるV-ATPaseのturnoverは静止状態でも常時生じており、Caは細胞膜V-ATPaseのinternalizationを促進し酸分泌を抑制すると推測した(投稿中)。一方H^+チャネル電流はBafilomycin存在下でもCaで減少し、エンドサイトーシスを介さないV-ArPaseとは独立した抑制機構が示唆された。H^+動態のシミュレーションモデルではピペット溶液のバッファー濃度が十分高いと細胞質バルク溶液内でpH勾配は殆ど発生せず、酸分泌時のpH勾配の変化は細胞膜近傍でのみ生じると推定された。この他、培養破骨細胞に酸感受性の陽イオンチャネル(HCN)を同定し、細胞外酸性化で電流量が増加することを確認した。これらの結果の一部は米国および日本骨代謝学会などで発表した。
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