研究課題/領域番号 |
19059012
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
千住 覚 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 准教授 (50274709)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
48,600千円 (直接経費: 48,600千円)
2009年度: 16,200千円 (直接経費: 16,200千円)
2008年度: 16,200千円 (直接経費: 16,200千円)
2007年度: 16,200千円 (直接経費: 16,200千円)
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キーワード | 樹状細胞 / 多能性幹細胞 / 自己免疫疾患 / 細胞治療 / マクロファージ / 自己免疫性糖尿病 / TRAIL / 多発性硬化症 / 自己免疫 / 胚性幹細胞 / MHC / β2ミクログロブリン / ペプチドトランスポーター(TAP) / 遺伝的改変 / 免疫制御療法 / ES細胞 / 免疫制御 / 免疫寛容 / 再生医療 / 免疫細胞療法 / 細胞傷害性T細胞 |
研究概要 |
ES細胞やiPS細胞などの多能性幹細胞に由来する樹状細胞あるいはマクロファージなどのミエロイド系細胞を用いて、免疫応答を人為的に制御し、自己免疫疾患やアレルギー疾患を治療する手法を開発すべく研究を行っている。平成21年度に行った研究は、以下の通りである。 1. 自己免疫の抑制法についての基礎的研究 NOD(Non-Obese Diabetic)マウスは、自己免疫機序により膵島炎および糖尿病を自然発症する自己免疫疾患モデルマウスである。前年度までの研究により、自己性糖尿病発症前のマウスに、NODマウスのES細胞由来の樹状細胞(ES-DC)を投与することにより、糖尿病の発症が有意に抑制されることを観察していた。今年度の研究では、同様の実験を繰り返すことによりこの観察結果の再現性を確認した。さらに、ES細胞由来のマクロファージ(ES-MP)の投与によっても、効果はES-DCよりも低いものの糖尿病の発症が抑制されることを観察した。これらの結果は、多能性幹細胞由来のミエロイド系細胞の投与により、体内の異常な免疫応答を是正し自己免疫現象を抑制できることを示唆する。 2. TRAILによる制御性T細胞の制御に関する検討 前年度までの研究において、ミエリン鞘抗原MOGとTRAIL (TNF-related apoptosis-inducing ligand)を同時に発現するES-DCを投与することにより、多発性硬化症のマウスモデルである自己免疫性脳脊髄炎(EAE)の発症抑制が可能であり、そのメカニズムとして、T細胞の細胞死の誘導のみならず、制御性T細胞の機能増強あるいは増幅が関与しているという結果を得ている。本年度の研究においては、TRAIL欠損マウスを用いた検討により、TRAILが疾患誘導時の制御性T細胞の増殖に関与していることを明らかにした。
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