研究課題
基盤研究(A)
脱ユビキチン化酵素UCH-L1は脳神経系では神経細胞特異的発現を示し、パーキンソン病との関わりが深い。本研究において新たにUCH-L1が孤発性、家族性パーキンソン病の両者を繋ぐ共通因子として作用する可能性を見いだした。代表的環境要因である酸化修飾、あるいは発症原因であるI93M遺伝子変異によるアミノ酸置換の結果、UCH-L1自身に構造変化が生じるが、その結果表出する作用は共通的であった。また、UCH-L1は細胞膜の脆弱性防護や、代表的環境要因である酸化ストレス亢進時の生体防護に重要であることをUCH-L1の発現のないgracile axonal dystrophy(gad)マウスを用いて示した。他方、UCH-L1と近縁のUCH-L3については、筋や脂肪における代謝に重要な役割を果たしていることをUCH-L3欠損マウスを用いて見いだした。さらに、モノユビキチン、ジユビキチンがUCH-L1、UCH-L3の内在性酵素活性制御因子であることを見いだした。UCH-L1、UCH-L3に代表される脱ユビキチン化酵素が、神経細胞の内在的機序だけでなく、末梢生体情報とのコミュニケーションにおいて、何らかの相互作用を有しながら神経機能維持に関わっている可能性が考えられた。
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