研究課題/領域番号 |
19201050
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
能登路 雅子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70164712)
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研究分担者 |
藤田 文子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (50147005)
シーラ ホンズ (SHEILA Hones / HONES Sheila) 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70206035)
吉見 俊哉 東京大学, 大学院・情報学環・学際情報学府 (40201040)
谷川 建司 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (10361289)
土屋 由香 愛媛大学, 法文学部, 教授 (90263631)
矢口 祐人 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00271700)
梅崎 透 フェリス女学院大学, 文学部, 准教授 (30401219)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
27,950千円 (直接経費: 21,500千円、間接経費: 6,450千円)
2009年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2008年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2007年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
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キーワード | アメリカ / 世界戦略 / 文化外交 / 大衆文化 / プロパガンダ / 国際研究者交流 / アメリカ合衆国:中国:サイパン:パラオ共和国 / プロパガンダ映画 / 南洋群島 / 委任統治 / メディア / 知的交流 / 異文化表象 |
研究概要 |
本研究は冷戦期を中心にアメリカの文化外交の実態を学際的に解明することを目的とし、特に1940年代から70年代にかけて米国国務省が民間人や民間機関、ハリウッド映画産業や航空機産業などの企業と緊密な連携を保ちつつ、日本を含むアジア地域で積極的な文化外交を展開した実態を3年間を通じて明らかにした。本研究が特に注目したのは文化外交の政策的内容よりも実践レベルにおける当事者の意識・行動とその調整・抵抗といった変容のプロセスである。第二次大戦後、戦略的重要性を高めたアラスカ・ハワイの州昇格の際にアメリカ政府が製作した広報映画の分析も研究成果のひとつであるが、太平洋地域における植民地統治と文化的影響に関する幅広い研究を進めたことも本プロジェクトの学術的貢献としてあげられる。特にサイパンとパラオ共和国における実地調査を通じて、スペイン・ドイツ・日本・アメリカによる統治が現地に残した文化とアイデンティティにおける多層な影響力をポストコロニアルの視点から理解し、文化外交が一国の国益を超えた文化混淆をもたらす実態を長い歴史的スパンで、またローカルな文化実践との関連で捉えることができた。
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