配分額 *注記 |
37,180千円 (直接経費: 28,600千円、間接経費: 8,580千円)
2009年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2008年度: 12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
2007年度: 18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
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研究概要 |
本研究課題では,MIMOアンテナを搭載した中継ノードを介してマルチホップ中継通信を行うMIMOメッシュネットワークに関する研究開発を行った.送受信アルゴリズム,無線リソースの割当方式,中継ノード間同期方式,ネットワーク符号および協力中継方式に関する検討に基づき,MIMOメッシュ中継ノードの各通信レイヤのプロトコルを確立し,デモンストレータを構築した.伝送特性の総合評価では,提案方式が従来法のCSMA/CAに基づいたマルチホップ中継方式に比べて6倍程度高いスループットが得られ,また伝送遅延を大幅に削減できることを明確にした.ノード間隔が不規則なメッシュネットワークに対しても提案法の適応的な無線リソース制御を用いることで,充分適用可能であることを明確にした.開発したデモンストレータでは,双方向の画像通信を実際に行い,ノード間同期を含めた提案システムの実環境における有効性を示した.また3つのノードを用いた実験を屋内環境で行うことで,双方向中継の優位性を実環境で明らかとした.
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