研究課題
基盤研究(A)
Aktキナーゼの新規基質Girdinの機能について、細胞生物学的研究および遺伝子組み換えマウスを用いた個体レベルの研究を推進した。線維芽細胞、様々ながん細胞、血管内皮細胞、血管平滑筋細胞など培養細胞において、siRNAを用いてGirdinをノックダウンすると、いずいれも細胞運動能が有意に低下した。その際、運動する細胞先端部のラメリポディア構造の形成に異常が生じており、Girdinがラメリポディア形成のためのアクチン細胞骨格の再構成に関与していることが示唆された。Girdinノックアウトマウスの解析により、生体内ではGirdinが生後の血管新生、神経新生に重要な役割を果たしていることが判明した。Girdinノックアウトマウスでは生後の血管新生部位として知られている網膜血管や大脳の血管新生が野生型マウスに比べ60-70%に低下していた。さらに神経系においては、生後も神経新生がおきることが知られている海馬歯状回の顆粒神経細胞の位置異常とそれに伴う構造異常を示すことが明らかになった。Girdinのファミリー蛋白Gipieの機能解析を行い、GipieはERストレス反応の調節因子であるGRP78と結合することにより、ERストレスによって誘導されるアポトーシスから血管内皮細胞を保護する作用を有すると考えられた。
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