研究課題/領域番号 |
19253003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
木股 文昭 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (10089849)
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研究分担者 |
伊藤 武男 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教 (40377982)
田部井 隆雄 高知大学, 理学部, 教授 (40207220)
小川 康雄 東京工業大学, 火山流体研究センター, 教授 (10334525)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
29,510千円 (直接経費: 22,700千円、間接経費: 6,810千円)
2010年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2009年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2008年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2007年度: 14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
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キーワード | 2004年スマトラ地震 / スマトラ断層 / 地殻変動 / 断層モデル / 地震時の地殻変動 / 余効変動 / ひずみ蓄積 / クリープ運動 / GPS観測 / MT観測 / 地震後の地殻変動 / 断層滑り分布 / 断層での歪み蓄積 / 断層固着 / 電磁気探査 / 地震余効変動 / 断層歪み蓄積 / 比抵抗構造 / 2004年スマトラ沖地震 |
研究概要 |
2007年から頻繁に、インドネシアのスマトラ北部のアチェ州において、GPS観測とMT観測を実施し、2004年スマトラ超巨大地震の地震時の地殻変動と地震後の地殻変動、およびスマトラ断層周辺における地殻変動と比抵抗構造を検出・推定した。 地震時の変動としてインド洋沿岸部で3mの南西方向への水平変動を、地震後の変動として同様に南西方向へ最大80cmに及ぶ水平変動と50cmに達する隆起を観測した。 これらの変動から、2004年スマトラ地震の滑り分布を推定すると、主たる滑りが浅部ではプレート境界から上部に分岐した上部スラスト断層で発生していると推定された。これはニアス島において観測された1mに達する大きな隆起運動とよく一致する。 また、地震後に観測された余効変動、とりわけアチェ州のインド洋沿岸で観測される隆起から、沿岸近くのプレート境界深部でafter slipが地震後に進行していると推定される。 年間10cmを超える地殻変動のなかに、スマトラ断層の滑りに起因すると考える変動が見つかった。余効変動を簡単にモデル化で除去し断層での滑りを推定すると、アチェ州北部で深さ13kmあたりが固着し、浅部でクリープ運動が推定された。また断層周辺では低非抵抗域がMT観測から推定され、断層周辺で破壊が進行していることが明らかになった。
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