研究分担者 |
石原 昭彦 京都大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (90184548)
梶谷 文彦 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (70029114)
菅原 基晃 姫路獨協大学, 医療保健学部, 教授 (60010914)
村上 慎一郎 (村上 愼一郎) 姫路獨協大学, 医療保健学部, 教授 (30454763)
藤野 英己 神戸大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (20278998)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2009年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2008年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2007年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
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研究概要 |
本研究では,II型糖尿病モデル動物に対して,低強度(有酸素)と高強度(無酸素)の二種類の予防的運動プレコンディショニングを行った.その結果,血糖値,HbA1c及び活性酸素代謝物は低値を示した.しかし,正常動物と比較すると,何れも高値を示した.骨格筋内の毛細血管は,糖尿病発症により毛細血管が退行し,極度の虚血状態になっていた.一方,運動を行うことにより毛細血管径,毛細血管容量の維持が観察され,三次元構造が温存されていることが明確となった.また,血管内皮細胞増殖因子系やアンギオポイチン系の血管新生因子が上昇していることが観察された.これらの結果より予防的運動プレコンディショニングは,血糖コントロールに対しては,ある程度の効果は見られるが,十分に正常域まで低下させることは困難である.一方,毛細血管構造の崩壊など糖尿病における二次的合併症に対して,予防的な効果は十分得られることが検証できた.
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