研究課題/領域番号 |
19300204
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
堀江 久永 自治医科大学, 医学部, 講師 (20316532)
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研究分担者 |
大平 猛 自治医科大学, 医学部, 助教 (00275695)
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連携研究者 |
石橋 聡 株式会社イシバシ
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2007年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | 褥創防止 / 送気ユニット / 空気圧コントロール / シリコンマット / ポータブル / 重度身体障害者 / 長期臥床 |
研究概要 |
障害者・高齢者の長期臥床患者における褥創予防用バルーンデバイスの開発を行った。研究の進行と成果であるがバルーンデバイスはより市販化にカスタマイズし完成した。また、完成品の褥創予防効果を確実にする同時使用用体向用ペーパーデバイスを企画し作成し市販化に至った。論証試験は救命センター・身体障害者施設にて施行し良好な結果を得た。また、成果物はその送気効率の良さより最新の外科手術用腸管洗浄デバイスとしても利用可能であり、世界に広く学会報告した。最終的に計画の90%目的を達成した。 詳細: 褥創の発生機序を背部に加わる持続的な圧力負荷と考え、仰臥位の傷病者の背部への圧力の分散目的に多数のシリコンバルーンを圧力制御しつつ効率よくインフレーション・デフレーションできる送気デバイスを作成することを目的に開発を進めた。初年度に送気ユニットの試作第一号の作成を終了しブタを使用した生体試験まで進めることに成功した。この作成デバイスは外科・内科領域で圧力管理が必要な消化管内送気ユニットとして使用できる可能性も確認され外科・内科領域で実現が困難と言われていた消化管内圧コントロールを褥創予防用のシリコンバルーンを使用して可能であることを証明し、その成果を国内の研究会のほか、アメリカにて発表し評価された。送気ユニットをポータブル化も看護士が容易に移動できるほどコンパクトにすることにも成功し本来の計画のデバイス作成について2008年の段階で70%を完了するに至った。以上の成果を踏まえ臨床モデル作成の企業交渉も進めており交渉中2社のうち1社の前向きな姿勢を獲得した。2007年の成果物である送気ユニットを使用して2008年度はシリコンバルーンを人体の背側形体に合わせて成型し試験できるレベルまでユニットの準備を完了できた。2009年度においては、ポータブル褥創防止デバイスのバルーンの強度・柔軟性・可逆性について評価し、実際の褥創防止効果についても評価する。また、バルーンの送気ユニットの送気効率について評価している。送気用ユニットに関しては、最新の外科治療における消化管洗浄用バルーン拡張期としても使用できる可能性が確認されたため生体試験を行いその成果を学会に報告した。2010年春までに、実際の病院における臨床試験を実施できた。この過程で褥創防止用バルーンユニットと同時に使用する体向用シートの市販化に成功、薬事申請の必要が無いことを確認したため市販化に向け市場調査行うに至った。研究の目的自体はほぼ完了したが、市販化および広く臨床使用が開始されることが最終的な段階として残っている。
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