配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2009年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2008年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2007年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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研究概要 |
地球温暖化に起因すると考えられる近年の豪雨と土砂災害の増加を踏まえて,豪雨による山地での土砂の生産・移動・堆積に関する検討を,地形学,気候学,人文地理学の立場から行った.次の5つの成果が得られた.1)中部日本の詳細なデジタル地形データを用いて,斜面上の開析前線を自動抽出する手法を開発し,崩壊発生危険度を統計的に評価した.2)日高山地などを対象に,地質の違いが崩壊発生に与える影響を,斜面における水の流動と土層の形成過程を踏まえて評価した.3)東アジアとニュージーランドを対象に,扇状地とその上流域の地形に関する統計解析を行い,土砂と水の流出に関する特徴と,土砂災害の発生要因を論じた.4)豪雨を気候学的に補足するために適切な観測点密度を求めた.また,関東周辺における近年の豪雨の特徴を,時間降水量資料やレーダーデータを用いて分析した.5)主に長野県を対象に住民の防災意識を調査し,地域の防災力を評価した.
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