研究課題/領域番号 |
19310049
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境技術・環境材料
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研究機関 | 静岡大学 (2008-2009) 豊橋技術科学大学 (2007) |
研究代表者 |
二又 裕之 静岡大学, 工学部, 准教授 (50335105)
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研究分担者 |
平石 明 豊橋技術科学大学, エコロジー工学系, 教授 (40283486)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2009年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2008年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2007年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 環境修復技術 / バイオレメディエーション / 微生物の共生系 / 還元的脱塩素化 / "Dehalococcoides"細菌群 / 微生物間相互作用 / 水素生産菌 / 種間水素伝達系 / Dehalococcoides細菌群 / 水素生成細菌 / 電子供与体 |
研究概要 |
土壌を接種源とする集積培養物TUT2264は、テトラクロロエテン(PCE)をジクロロエテン(DCEs)にまで脱塩素化する能力を発揮した。16S rRNA遺伝子を標的とした群集構造解析では、"Dehalococcoides"とAcidaminobacter属細菌の存在が確認された。また8種のRdhAsが見出され、転写レベルからもPCEおよびトリクロロエテンの脱塩素化が確認された一方で、分解活性が見られないDCEsおよびビニルクロライドによって転写が促進されていることが示された。クエン酸およびグルタミン酸がPCEの脱塩素化にとって有効な電子供与体となり得ることが示された。ヘッドスペース中の初期水素濃度(0%(v/v)と80%(v/v)がPCE脱塩素化に及ぼす影響を解析した結果、水素生産細菌のAcidaminobacter属細菌菌密度に差異は見られなかったが、"Dehalococcoides"においては0%の方が約100倍高く、分解活性も3倍程高かった。以上の結果は、異属微生物間の水素伝達系を良好に制御することで効果的な脱塩素化が可能なことを示唆している。
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