研究課題/領域番号 |
19320074
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 明海大学 (2008-2010) 東京医科歯科大学 (2007) |
研究代表者 |
山下 早代子 明海大学, 外国語学部, 教授 (90220334)
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研究分担者 |
木下 淳博 東京医科歯科大学, 図書館情報メディア機構, 教授 (10242207)
大川 淳 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (30251507)
大北 葉子 東京医科歯科大学, 国際交流センター, 准教授 (10361726)
中村 千賀子 東京医科歯科大学, 教養部, 准教授 (90014175)
ユングハイム ニコラス 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30164528)
泉谷 双蔵 (泉谷 双藏) 東京医科歯科大学, 国際交流センター, 准教授 (40329678)
高橋 誠 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (10361718)
須永 昌代 東京医科歯科大学, 図書館情報メディア機構, 助教 (90581611)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2007年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 医療コミュニケーション / 医療面接 / シミュレーション教材 / eラーニング / 留学生 / 医師と患者 / 問題解決型自己学習システム / CALL / 医学 / 歯学 / 学習システム / JSL / 問題解決型自己学習 / 医学・歯学 / 自主学習教材 / コミュニケーション / 医歯学系留学生 / OSCE / 専門日本語教育 / マルチメディア教材 |
研究概要 |
1.医療コミュニケーション教育のための医療現場に関する基礎データの収集と分析を行う目的で、「患者経験に関するアンケート」を作成し、240人からデータを収集した。患者が医師に対して持つ気持ちや、医療者とのやりとりに関して、選択肢および自由記述によって回答してもらい、これを分析した。 2.本教材を使用する留学生がeラーニングに対してどのようなニーズを持ち、またどの程度のレディネスがあるかを調べる目的で、留学生に対してアンケート調査を行い、本研究で開発するeラーニングを使用する医歯学系留学生である学習者が、どれだけ自由にこのようなコンピュータを介在としたシミュレーション教材を受け入れ使用できるかを把握した。 3.既存のコミュニケーション教育関係リソースの調査と内容分析(教材作成のための基礎調査)を行った。また、海外Drexel大学医学部から専門家Dennis Novack教授を招聘し、公開講演を行った。 4.自主学習用教材のための診療場面のスクリプトを作成し、デジタルビデオを使って教材として映像化した。映像化を行ったタイトルとストーリーは、「本人確認」-初回の医療面接において、医師・歯科医師が行う患者の確認の仕方、「点滴間違い」-点滴に際する未熟な研修医と患者とのコミュニケーション、「手足の冷える患者」-過去の受診から不安を持つ外国人患者への対応、「腰が痛い高齢救急患者」-救急現場で、高齢患者とそのつきそいに対して、ため語や若者ことばがつい出てしまう若い医師の言動などである。 5.作成した教材は、留学生と日本人学生に実際に使用してもらい、使用後コンピュータ上で内容評価をしてもらった。この評価は概ね好感度の高いものであった。 6.これらの作成教材の使用結果と分析は、3rd Intemational Wireless Ready Symposium,およびLeiden University (Holland)-Japanese Linguistics Day等で発表した。これからの医療現場では、ますます医療者と患者との心の通ったコミュニケーションが必要になる。さまざまなコミュニケーションの難しさを扱った本教材は重要で、留学生だけでなく日本人学生にとっても自主学習教材として利用価値が高く、意義のあるものである。 7.研究成果をホームページで公開した。
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