配分額 *注記 |
9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2008年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2007年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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研究概要 |
本研究では、カチオン性ロジウム/BINAP系錯体触媒を用いた不斉[2+2+2]付加環化反応に、合成容易かつ安定なヘテロ原子で置換されたアルキンを用いることにより、1)芳香環の構築、2)芳香環へのヘテロ原子導入、3)軸不斉のエナンチオ選択的構築、の3つをワンステップで達成可能とする、新規軸不斉配位子の革新的不斉合成法の開発を検討した。その結果、カチオン性ロジウム/BINAP系錯体触媒存在下、α,ω-ジインとアシルホスホネートとの[2+2+2]付加環化反応によるジエニルホスホネート合成、及び1,6-ジインと1,3-ジイン構造を有するジホスホネートとの不斉[2+2+2]付加環化反応による軸不斉ビアリールジホスホネートの高エナンチオ選択的合成に成功した。また、カチオン性ロジウム/BINAP系錯体触媒存在下、1,6-ジインとN,N-ジアルキルアルキニルアミドを反応させることにより、安定な軸不斉を有するN,N-ジアルキルベンズアミド誘導体の高エナンチオ選択的合成にも成功した。さらに、カチオン性金錯体触媒を用いた新規なヘテロ環構築法として、N-アルケニルアルキニルアミドの環化異性化反応による置換ピリドン合成にも成功した。
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