配分額 *注記 |
19,630千円 (直接経費: 15,100千円、間接経費: 4,530千円)
2009年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2008年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2007年度: 14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
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研究概要 |
3環系メソゲンを有し、さらにメソゲン側部に塩素置換基を有するキラル液晶を合成した。この液晶に等温下で電界を印加すると,フォーカルコニック状態への転移を生じた。転移後の相では,扇状の組織が見られた。また,電界印加で相転移した後に,その印加電界を交流矩形波にすると,液晶は応答の速い明暗のスイッチングを示した(このとき,液晶分子の向きが電界の向きに応じて14°程度可逆的に変化していた)。このスイッチングの応答時間は600μs程度と高速であった。転移した相は5nC/cm^2程度の自発分極を示した。これらのことから,転移した相は強誘電相であると考えられる。印加電界を切ると液晶は速やかにもとのコレステリック相に戻った。以上のように,この液晶は電界の印加によって通常のコレステリック相から強誘電性を示す相に可逆的に転移する。そして電界によって転移した相は電界の極性によって自発分極のスイッチングを生じるため,この液晶はコレステリック相⇔上向き電界状態⇔下向き電界状態という3状態間のスイッチングが可能である。
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