研究課題
基盤研究(B)
ポリエチレン/ポリスチレン・ジブロック共重合体の結晶化フィルムに様々な時間でエッチング処理を施してナノポーラス膜を調製したところ、エッチング時間の経過に伴い細孔モルフォロジーが明瞭化していることが走査プローブ顕微鏡像から確認された。そこで、細孔サイズを定量的に比較するために、観察像から断面プロファイルを切り出し、細孔サイズ分布を見積もった。平均細孔サイズはエッチング時間とともに増加していることがわかった。これらエッチング膜に加えて、エッチング処理を施していない結晶化フィルム(細孔サイズ0nm)を用いてヒト肝ガン細胞Hep G2の増殖実験を行った。その結果、どの膜上でも細胞の増殖が認められた。また、細胞培養1週間培養後とトリプシンを用いた細胞分離処理後の膜の様子を比較したところ、ナノポーラス膜では細胞分離処理後でも細胞が膜表面に残存していることがわかった。そこで、回収した細胞数を計測したところ、細孔サイズの増大に従い、回収細胞数が減少していることが確認された。これは、ナノポーラス膜では細胞の持つ仮足が膜表面の細孔内部にまで入り込むことで強固に接着していることを示唆していた。
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Key Engineering Materials (in press)
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