研究課題/領域番号 |
19360130
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
|
研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
長尾 雅行 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (30115612)
|
連携研究者 |
村上 義信 豊橋技術科学大学, 工学部, 講師 (10342495)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2009
|
研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
|
配分額 *注記 |
11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2009年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2008年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2007年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
|
キーワード | ナノコンポジット絶縁材料 / 電気的物性の解明 / 簡便な分散評価 / 絶縁破壊 / 空間電荷 / 電気トリー / 伝導電流 |
研究概要 |
本研究では、絶縁材料への適用を目指したMgOナノコンポジット絶縁材料の様々な絶縁特性を同一の研究機関において多方面から解明することを目的とした。主な結果は下記の通り。 (1)直流ランプ下において、少量のMgOナノフィラーの添加により絶縁破壊の強さが向上すること、低電界においてはMgO添加試料は空間電荷が形成されるが印加電界の上昇とともにその蓄積した空間電荷が減少すること、上記した空間電荷が減少する電界付近で伝導電流値が急激に上昇すること、およびMgO無添加試料においては絶縁破壊前に局所発熱が観測されるがMgO添加試料においては局所発熱が観測されないことなどが明らかとなった。これらの結果から、空間電荷が伝導電流値を決定し、その伝導電流が絶縁破壊に至らしめる熱的破壊過程が示唆された。 (2)ナノフィラー添加試料は耐水トリー特性や耐電気トリー特性が優れ、直流のみならず交流においても無添加試料に比べ優位な電気特性を示す。 (3)架橋分解残渣などの物質が高分子絶縁体に塗布されると伝導電流値が上昇することに着目し、塗布物質の絶縁材料中における拡散係数を評価する方法を提案した。この手法は、ナノコンポジット絶縁材料の電気特性を決定づけるナノフィラーの分散性の評価にも応用できるものと考えられた。
|