翅形成マスター遺伝子を用いた翅獲得メカニズムの解明とその応用

• 研究課題/領域番号: 19380035
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 応用昆虫学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 新美 輝幸 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教 (00293712)
• 研究分担者: 柳沼 利信 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (60135332)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• 研究課題ステータス: 完了 (2009年度)
• 配分額: 20,410千円 (直接経費: 15,700千円、間接経費: 4,710千円); 2009年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2008年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2007年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
• キーワード: 翅起源 / 翅形成マスター遺伝子 / vestigial / scalloped / RNAi法 / 生物農薬

研究概要

昆虫の翅獲得の分子メカニズムを明らかにするため、ショウジョウバエにおいて翅形成のマスター遺伝子として同定されたvestigial(vg)およびVGとヘテロテトラマーを形成する転写因子をコードするscalloped(sd)に着目し、無翅昆虫および有翅昆虫を材料に用い、発現解析およびRNAi法を確立し機能解析を行った。本研究により、昆虫による翅獲得メカニズムを考察する新知見および新規生物農薬の開発の可能性を見いだした。

研究成果

• [雑誌論文] Evolutionary origin of the insect wing via integration of two developmental modules. (2010)
  • 著者名/発表者名: Niwa, N., Akimoto-Kato, A.Niimi, T., Tojo, K., Machida, R., Hayashi, S.
  • 雑誌名: Evo.Dev. 12 ページ: 168-176
  • 査読あり
• [雑誌論文] 無翅昆虫から探る昆虫の翅の起源. (2010)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・柳沼利信・新美輝幸
  • 雑誌名: 昆虫DNA研究会ニュースレター 13 ページ: 33-36
• [雑誌論文] 新規生物農薬「翅なしテントウムシ」の作出. (2010)
  • 著者名/発表者名: 新美輝幸・大出高弘・柳沼利信
  • 雑誌名: ニューカントリー 677 ページ: 70-71
• [雑誌論文] 昆虫翅形成遺伝子scallopedの蠕脱皮における新機能-TEADタンパク質の新展開-. (2009)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・増本三香・新美輝幸
  • 雑誌名: 比較内分泌学 35 ページ: 269-273
• [雑誌論文] vestigial and scalloped in the ladybird beetle : a conserved function in wing development and a novel function in pupal ecdysis. (2009)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘, 増本三香, Morita-Miwa, M., Matsuura, H., Yoshioka, H., 柳沼利信, 新美輝幸
  • 雑誌名: Insect Mol. Biol. 18 ページ: 571-581
  • 査読あり
• [雑誌論文] Embryonic RNAi analysis in the firebrat, Thermobia domestica : Distal-less is required to form caudal filament. (2009)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘, 増本三香, 柳沼利信, 新美輝幸
  • 雑誌名: J.Insect Biotechnol.Sericol. 78 ページ: 99-105
  • NAID: 10026131824
  • 査読あり
• [雑誌論文] vestigial and scalloped in the ladybird beetle : a conserved function in wing development and a novel function in pupal ecdysis (2009)
  • 著者名/発表者名: Ohde, T., Masumoto, M., Morita-Miwa, M., Matsuura, H., Yoshioka, H., Yaginuma, T., Niimi, T.
  • 雑誌名: Insect Mol.Biol. 18 ページ: 571-581
  • 査読あり
• [雑誌論文] Embryonic RNAi analysis in the firebrat, Thermobia domestica : Distal-less is required to form caudal filament (2009)
  • 著者名/発表者名: Ohde, T., Masumoto, M., Yaginuma, T., Niimi, T.
  • 雑誌名: J.Insect Biotechnol.Sericol. 78 ページ: 99-105
  • NAID: 10026131824
  • 査読あり
• [雑誌論文] 昆虫翅形成遺伝子 scalloped の蛹脱皮における新機能-TEADタンパク質の新展開- (2009)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・増本三香・新美輝幸
  • 雑誌名: 比較内分泌学 35 ページ: 269-273
  • NAID: 10025870566
• [学会発表] 昆虫翅の起源からRNAi育種法による生物農薬の開発へ (2010)
  • 著者名/発表者名: 新美輝幸
  • 学会等名: 名古屋大学大学院生命農学研究科と愛知県農業総合試験場との研究交流会
  • 発表場所: 名古屋市、名古屋大学大学院生命農学研究科大会議室
  • 年月日: 2010-12-16
• [学会発表] マダラシミにおける翅形成関連遺伝子のクローニング (2010)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・柳沼利信・新美輝幸
  • 学会等名: 平成22年度日本蚕糸学会第65回東北支部・第66回中部支部・第62回東海支部・第76回関西支部・第66回九州支部合同大会 昆虫機能・利用学術講演会
  • 発表場所: 浦添市、浦添市てだこホール
  • 年月日: 2010-11-15
• [学会発表] Novel production of a flightless ladybird beetle for biological pest control (2010)
  • 著者名/発表者名: 新美輝幸
  • 学会等名: AgBiotech Industry Round Table
  • 発表場所: North Carolina Biotechnology Center, North Caroline, UAS
  • 年月日: 2010-10-22
• [学会発表] 昆虫の特異機能を探り害虫を退治する (2010)
  • 著者名/発表者名: 新美輝幸
  • 学会等名: 平成22年度名占屋大学公開講座、未来を切り開く挑戦するNagoya University
  • 発表場所: 名古屋市、名占屋大学経済学部第1講義室
  • 年月日: 2010-09-28
• [学会発表] Analyses of wing master gene orthologs in apterygote and pterygote insects. (2010)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘, 柳沼利信, 新美輝幸
  • 学会等名: ISBDS2010 International Symposium on Biodiversity Sciences " Genome, Evolution and Environment"
  • 発表場所: Hotel Rubra Ohzan, Nagoya, Japan
  • 年月日: 2010-08-01
• [学会発表] Toward understanding the evolutionary origin of insect wing Analyses of vestigial and scalloped orthologs from apterygote and pterygote insects. (2010)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘, 柳沼利信, 新美輝幸
  • 学会等名: Third meeting of the European society for Evolutionary Developmental Biology
  • 発表場所: Paris, France
  • 年月日: 2010-07-08
• [学会発表] マダラシミにおけるRNAi法を用いた遺伝子機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・柳沼利信・新美輝幸
  • 学会等名: 第46回日本節足動物発生学会
  • 発表場所: 福島県白河市、キョロロン村アクティブセンター研修室
  • 年月日: 2010-06-12
• [学会発表] 無翅昆虫における遺伝子機能解析の試み (2010)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・柳沼利信・新美輝幸
  • 学会等名: 昆虫DNA研究会第7回研究集会
  • 発表場所: 名古屋市、名古屋大学豊田講堂第1会議室
  • 年月日: 2010-05-22
• [学会発表] マダラシミにおけるnymphalRNAi法を用いた遺伝子機能解析の試み (2010)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・柳沼利信・新美輝幸
  • 学会等名: 成22年度蚕糸・昆虫機能学術講演会-日本蚕糸学会第80回大会-
  • 発表場所: 上田市、信州大学繊維学部キャンパス・講義棟
  • 年月日: 2010-04-04
• [学会発表] 有翅昆虫および無翅昆虫を用いて昆虫翅の起源に迫る (2009)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・増本三香・大場裕一・柳沼利信・新美輝幸
  • 学会等名: 昆虫ワークショップ09福岡
  • 発表場所: 福岡市、ウェルサンピ福岡
  • 年月日: 2009-10-30
• [学会発表] 有翅昆虫および無翅昆虫を用いて昆虫翅の起源に迫る (2009)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・増本三香・大場裕一・柳沼利信・新美輝幸
  • 学会等名: 昆虫ワークショップ09福岡
  • 発表場所: ウェルサンピア福岡
  • 年月日: 2009-10-30
• [学会発表] 昆虫の機能解明に基づく生物農薬の創造 (2009)
  • 著者名/発表者名: 新美輝幸
  • 学会等名: 北陸・東海8大学研究シーズ発表・展示会
  • 発表場所: 名古屋市、名占屋大学シンポジオンホール
  • 年月日: 2009-10-05
• [学会発表] 昆虫の機能解明に基づく生物農薬の創造 (2009)
  • 著者名/発表者名: 新美輝幸
  • 学会等名: 北陸・東海8大学研究シーズ発表・展示会
  • 発表場所: 名古屋大学シンポジオンホール
  • 年月日: 2009-10-05
• [学会発表] ニジュウヤホシテントウにおける翅形成マスター遺伝子の解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・増本三香・柳沼利信・新美輝幸
  • 学会等名: 第45回日本節足動物発生学会
  • 発表場所: ひたちなか市、ホテルニュー白亜紀
  • 年月日: 2009-06-06
• [学会発表] 翅の進化モデル:イシノミ類とカゲロウ類における翅形成遺伝子群の発現パターンより (2009)
  • 著者名/発表者名: 丹羽尚・秋元一加藤愛・新美輝幸・東城幸治・町田龍一郎・林茂生
  • 学会等名: 第45回日本節足動物発生学会
  • 発表場所: ひたちなか市、ホテルニュー白亜紀
  • 年月日: 2009-06-06
• [学会発表] ニジュウヤホシテントウにおける翅形成マスター遺伝子の解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・増本三香・柳沼利信・新美輝幸
  • 学会等名: 第45回日本節足動物発生学会
  • 発表場所: ホテルニュー白亜紀
  • 年月日: 2009-06-06
• [学会発表] 翅の進化モデル : イシノミ類とカゲロウ類における翅形成遺伝子群の発現パターンより (2009)
  • 著者名/発表者名: 丹羽尚・秋元-加藤愛・新美輝幸・東城幸治・町田龍一郎・林茂生
  • 学会等名: 第45回日本節足動物発生学会
  • 発表場所: ホテルニュー白亜紀
  • 年月日: 2009-06-06
• [学会発表] マダラシミにおけるvestigial およびscalloped の発現解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・増本三香・三輪雅代・大場裕一・柳沼利信・新美輝幸
  • 学会等名: 平成21年度蚕糸・昆虫機能学術講演会-口本蚕糸学会第79回大会-
  • 発表場所: 府中市、東京農工大学農学部
  • 年月日: 2009-03-22
• [学会発表] マダラシミにおけるvestigialおよびscallopedの発現解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘, 増本三香, 三輪雅代, 大場裕一, 柳沼利信, 新美輝幸
  • 学会等名: 平成21年度蚕糸・昆虫機能学術講演会-日本蚕糸学会第79回大会-
  • 発表場所: 東京農工大学農学部
  • 年月日: 2009-03-22
• [学会発表] ニジュウヤホシテントウscallopedの機能および発現解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・増本三香・三輪雅代・松浦宏典・柳沼利信・新美輝幸
  • 学会等名: 日本蚕糸学会中部支部第64回・東海支部大会第60回
  • 発表場所: 上田市、信州大学繊維学部
  • 年月日: 2008-11-27
• [学会発表] ニジュウヤホシテントウscallopedの機能および発現解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘, 増本三香, 三輪雅代, 松浦宏典, 柳沼利信, 新美輝幸
  • 学会等名: 日本蚕糸学会中部支部第64回・東海支部大会第60回
  • 発表場所: 信州大学繊維学部
  • 年月日: 2008-11-27
• [学会発表] RNAi法を用いた新規生物農薬の開発 (2008)
  • 著者名/発表者名: 新美輝幸
  • 学会等名: アグリビジネス創出フェア2008
  • 発表場所: 千代田区、東京国際フォーラム展示ホール
  • 年月日: 2008-10-29
• [学会発表] RNAi法を用いた新規生物農薬の開発 (2008)
  • 著者名/発表者名: 新美輝幸
  • 学会等名: アグリビジネス創出フェア2008
  • 発表場所: 東京国際フォーラム展示ホール
  • 年月日: 2008-10-29
• [学会発表] 昆虫翅の起源の解明をめざして-マダラシミにおけるembryonic RNAi法の確立- (2008)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・増本三香・柳沼利信・新美輝幸
  • 学会等名: 第44回日本節足動物発生学会
  • 発表場所: 上田市、信州大学理学部
  • 年月日: 2008-05-22
• [学会発表] 昆虫翅の起源麹の起源の解明をめざして-マダラシミにおけるembryonic RNAi法の確立- (2008)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘, 増本三香, 柳沼利信, 新美輝幸
  • 学会等名: 第44回日本節足動物発生学会
  • 発表場所: 信州大学理学部
  • 年月日: 2008-05-22
• [学会発表] Functional analyses of vestigial and scalloped in the twenty-eight-spotted lady beetle, Henosepllachna vigintioctopunctata (2008)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘, 増本三香, 三輪雅代, 松浦宏典, 柳沼利信, 新美輝幸
  • 学会等名: Asia-Pacific Congress of Sericulture and Insect Biotechnology 2008 Nagoya
  • 発表場所: Noyori Conference Hall, Nagoya University, Nagoya, Japan
  • 年月日: 2008-03-22
• [学会発表] マダラシミにおけるembryonic RNAi法の確立 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・増本三香・柳沼利信・新美輝幸
  • 学会等名: 平成20年度蚕糸・昆虫機能利用学術講演会-日本蚕糸学会第78回大会-
  • 発表場所: 名占屋市、名占屋大学大学院生命農学研究科・講義棟
  • 年月日: 2008-03-20
• [学会発表] マダラシミにおけるembryonic RNAi法の確立 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・増本三香・柳沼利信・新美輝幸
  • 学会等名: 平成20年度蚕糸・昆虫機能利用学術講演会-日本蚕糸学会第78回大会-
  • 発表場所: 名古屋大学大学院生命農学研究科・講義棟
  • 年月日: 2008-03-20
• [学会発表] ニジュウヤホシテントウvestigialおよびscallopedの機能解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 大出高弘・増本三香・三輪雅代・松浦宏典・柳沼利信・新美輝幸
  • 学会等名: 日本蚕糸学会中部支部第63回・東海支部大会第59回
  • 発表場所: 岡谷市、ジョイントブラザマリオ
  • 年月日: 2007-11-29
• [学会発表] RNAi法を用いた昆虫翅の多様性の理解を目指して (2007)
  • 著者名/発表者名: 新美輝幸
  • 学会等名: RNAi研究会2007
  • 発表場所: 中頭郡西原町、琉球大学理系複合棟
  • 年月日: 2007-09-11
• [産業財産権] テントウムシ科の昆虫を含む生物農薬 (2007)
  • 発明者名: 新美輝幸・柳沼利信
  • 権利者名: 名古屋大学
  • 出願年月日: 2007-06-13
  • 外国
• [産業財産権] テントウムシ科の昆虫を含む生物農薬 (2007)
  • 発明者名: 新美輝幸・柳沼利信
  • 権利者名: 名古屋大学
  • 出願年月日: 2007-06-13
  • 外国