研究課題/領域番号 |
19380093
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林学・森林工学
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研究機関 | 独立行政法人森林総合研究所 |
研究代表者 |
津村 義彦 独立行政法人森林総合研究所, 森林遺伝研究領域, 室長 (20353774)
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研究分担者 |
戸丸 信弘 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (50241774)
黒丸 亮 北海道立林業試験場, 道北支場, 支場長 (00414251)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
2009年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2008年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2007年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | カラマツ雑種 / DNA識別 / オルガネラDNA / 北海道 / 精英樹 / 起源推定 / 起原推定 |
研究概要 |
カラマツの育種には雑種個体であるF1個体の普及が望まれている。北海道では成長も早く、野鼠抵抗性のあるグイマツとカラマツの雑種品種が開発されている。しかし、形態での識別は完全でなく、DNAマーカーを用いた形質での識別の精度向上が求められている。そのためにカラマツ及びグイマツの種識別マーカーを葉緑体DNAとミトコンドリアDNAを用いて開発を行った。このマーカーはこれら2樹種を正確に識別することができた。また雑種採種園と新しく造成された単一クローン採種園で、雑種個体の生産性が異なり、単一クローン採種園で極めて高い雑種苗が生産されていることが明らかになった。また苗木の形態での識別方法の改良も行い、2年生の同時枝数、1.2年生の文枝高、1.2年生の頂芽形成日、2年生の根元径が安定して使える形質であることが明らかになった。またカラマツ天然林の遺伝的構造を調査した結果、北限の馬ノ神岳の集団でユニークな変異を持っており、東部の一部の集団が同様の変異を共有していた。しかし、母性遺伝のミトコンドリアDNAは大きな違いがみられたが、核SSR(Simple Sequence Repeat)では馬ノ神岳の集団を除くと遺伝的分化程度はかなり低いものであった。また北海道の精英樹の起源は長野県の川上村の近傍の天然林と遺伝的組成が近く、この周辺が起源であることが示唆された。
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