研究課題/領域番号 |
19390055
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
鍋倉 淳一 生理学研究所, 発達生理学研究系, 教授 (50237583)
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研究分担者 |
石橋 仁 生理学研究所, 発達生理学研究系, 准教授 (50311874)
渡部 美穂 生理学研究所, 発達生理学研究系, 特任助教 (10399321)
高鶴 裕介 生理学研究所, 発達生理学研究系, 特別協力研究員 (30446265)
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連携研究者 |
渡部 美穂 生理学研究所, 発達生理学研究系, 特任助教 (10399321)
高鶴 裕介 生理学研究所, 発達生理学研究系, 特別協力研究員 (30446265)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2008年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2007年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
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キーワード | GABA / スイッチング / GABAB受容体 / グリシン / 外側上オリーブ核 / 発達 / シナプス / スイッチ / 聴覚 / パッチクランプ |
研究概要 |
聴覚中継路である内側台形体核(NMTB)から外側上オリーブ核(LSO)への入力は発達とともにGABAからグリシンへスイッチする。今回、この伝達物質自体のスイッチングの生理学的意義を解明するために、未熟期におけるGABAB受容体の回路機能発達に対する役割を検討した。未熟期には神経終末から放出されるGABAによって終末に存在するGABAB受容体が活性化されるが、発達とともにLSO核からGABAB受容体の発現が消失した。GABAB受容体ノックアウト動物も用いて未熟期のみ発現するGABAB受容体の意義の解明を行った。生後3週目のGABABノックアウトマウスにおいては、NMTB-LSOシナプスにおいて、細胞間に入力様式のばらつきが確認された。この原因はノックアウトマウスではシナプス小胞の伝達放出効率のばらつきに起因することが示唆された。この結果から、幼若期にGABAである生理的な意義として、GABAによるGABAb受容体の活性化、これによる長期的な抑制性性伝達回路の入力の細胞間の均一化に寄与していることが示唆される。
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