研究課題/領域番号 |
19390092
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 国立がんセンター(研究所及び東病院臨床開発センター) |
研究代表者 |
荒川 博文 国立がんセンター(研究所及び東病院臨床開発センター), 生物物理部, 部長 (70313088)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
2008年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2007年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 分子腫瘍学 / ネトリン / ネトリンレセプター / アポトーシス / 細胞死 / p53 / 細胞死抑制 / カスペース / 神経軸索誘導 |
研究概要 |
ネトリン1による強力な細胞死抑制活性の主要な介在分子として、新規ネトリンレセプターXを単離同定した。ネトリン1とレセプターXの結合により、p53誘導性細胞死が強力に抑制されるだけでなく、血管内皮細胞やがん細胞の遊走能が亢進した。このときAKT及びSrcキナーゼの活性化が誘導された。ネトリン1とレセプターXは、正常大腸上皮細胞の基底膜上において共局在を示した。大腸がんでは、ネトリン1の発現が高頻度に消失し、がん間質において強い発現を認めた。3次元培養系において、ネトリン1とレセプターXの結合は、大腸がん細胞の極性回復と増殖抑制を誘導した。これらの結果から、ネトリン1とレセプターXのシグナル経路は、正常上皮細胞の極性維持に重要な働きを有し、大腸がんに対してがん抑制的に機能している可能性が示唆された。
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