研究課題/領域番号 |
19390135
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
田口 文広 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (30107429)
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研究分担者 |
渡辺 里仁 日本獣医生命科学大学, 創価大工学部, 教授 (30129746)
白戸 憲也 国立感染症研究所, ウイルス第3部, 研究員 (40415477)
平井 明香 国立感染症研究所, ウイルス第3部, 研究員 (50450557)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2009年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2008年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2007年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 病原性 / コロナウイルス / 豚下痢症ウイルス(PEDV) / 神経病原性 / 巨細胞形成 / ウイルス受容体 / マウス肝炎ウイルス / recetor-indeendent infection / ブタ伝染性下痢ウイルス(PEDV) / 乳飲みマウス / 脳内継代 / スパイク(S)蛋白 |
研究概要 |
マウスコロナウイルス(MHV)で受容体非依存性感染(RII)を示すJHM親株とRII活性のない親株由来srr7変異株のマウス混合神経系培養細胞での増殖を比較すると、親株は感染後24時間でほぼ全ての細胞に感染が拡大した。srr7は24時間では受容体陽性細胞のミクログリアだけに感染が認められたが、感染後3日では受容体陰性のニューロンなどに細胞融合し感染拡大が見られ、srr7からS蛋白に変異の入った株が分離された。また、分離株はRII活性を示した。一方、RII活性を持つ親株はsrr7と比べ、マウスに対して高い病原性を示したが、srr7接種マウスも感染後長期間を経て死亡する例が認められた。このことから、RII活性は高病原性発現との関連が示唆された。受容体非依存性の感染の有無を他のコロナウイルスで検討するため、豚伝染性下痢症ウイルス(PEDV)を乳のみマウス脳内継代でマウスに病原性を示す株を分離した。このウイルスは細胞融合活性が馴化前の親株と比べ高く、その活性に深く関与するS蛋白に4個のアミノ酸変異がみられた。今後、このアミノ酸変異が細胞融合活性の亢進や病原生の上昇に関与しているかをreverse geneticsを用いて検討したい。
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