配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2009年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2008年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2007年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
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研究概要 |
DNAマイクロアレイ法を用いた成人T細胞白血病(ATL)細胞株とhuman T-cell leukemia virus type 1(HTLV-1)非感染T細胞株における遺伝子発現の網羅的比較検討により,ATL細胞特異的に高発現しているCD70分子を同定した。さらに,糖転移酵素遺伝子の発現解析と質量分析法による網羅的糖鎖解析を行い,ATL細胞株特異的糖鎖の存在を確認するとともに,新規開発したリンカーを用いて,ATL細胞に特異的な糖鎖を固定化したシュガーチップを作製することに成功した。また,ファージディスプレイライブラリーを用いて,ATL細胞株に特異的に高発現している細胞膜表面分子としてHLA-DR1βを同定し,これに対するsingle chain Fv(scFv)dimerが低濃度でATL細胞株にapoptosisを誘導することを見いだした。また,ATL細胞表層の糖鎖に特異的な抗体の取得を目的として,新規の合成ヒト抗体ライブラリーの構築を試み,抗体の相補性決定領域(CDR)に人工的な変異を導入したscFvライブラリーを構築することに成功した。
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