研究課題/領域番号 |
19390336
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
三森 功士 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (50322748)
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研究分担者 |
井上 裕 九州大学, 生体防御医学研究所, 共同研究員 (90203249)
石井 秀始 九州大学, 生体防御医学研究所, 学術研究員 (10280736)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2008年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2007年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | 癌転移 / EPC / HPC / 末梢血 / 骨髄 / 癌細胞 / 宿主側因子 / EMT / 細胞周期制御 / 造腫瘍能 / ニッチ / ITC / 消化器癌 / 転移能予測因子 / 末梢血液 / VEGFR-1 |
研究概要 |
消化器癌の転移・再発の成立においては、癌側因子と宿主側因子とが転移形成に必須の新たな「転移巣社会」を形成すると推察されるため、両面から俯瞰的研究により転移再発機構を解明し、診断・治療の標的を求めることが重要である。われわれはその観点から、特に、1)癌細胞における転移再発促進機構および2)宿主側におけるその幇助機構の二つの側面から検討している(Ann Surg Oncol 2009 16:1070-1)。 今年度中に報告しえた成果は、癌細胞より直接分泌され浸潤・転移に重要な役割を担うu-PAR/u-PA (胃癌Br J Cancer 2008 ; 100:159-3、乳癌 Ann Surg Oncol 2009 in press)、MT1-MMP(Ann Surg Oncol 2008 ; 15 : 2934-42)の胃癌における重要な意義を明らかにした。また、MMP1については血清における蛋白測定の意義を明らかにした(Clin Cancer Res 投稿中)。さらに大腸癌において癌細胞のEMT を誘導する新規分子を同定したが同分子は、特にCD133陽性細胞において過剰発現した場合造腫瘍能を有することを明らかにした(Nat Med 投稿中)。さらに胃癌においてもEMT 誘導が生じることも明らかにしており、VEGFR1 を発現する胃癌細胞が骨髄中において過剰発現することが高い悪性度に関与することを示した(Gut, revise 中)。細胞周期関連分子としては、G0 期を誘導する分子の原発巣における役割を明らかにした(Cancer Res 2009 in press)。一方、宿主側の転移幇助機構としては、癌幹細胞のニッチとなる骨髄前駆細胞由来のVEGFR1 の意義を明らかにしたが(Clin Cancer Res 2008 ; 14 : 2609-16)、血管内皮前駆細胞由来のId1 の臨床的意義を明らかにした(Br J Cancer, minor revise 中)。
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