研究課題/領域番号 |
19390338
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
馬場 秀夫 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (20240905)
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研究分担者 |
蒲原 英伸 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (90398222)
廣田 昌彦 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 准教授 (80284769)
荒川 博文 国立がんセンター, 生物物理部, 部長 (70313088)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2009年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2008年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2007年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 実験外科学 / 消化器癌 / 分子生物学 / microRNA / RNA干渉 |
研究概要 |
対象20症例中18症例において、正常上皮と比較して癌組織でmicroRNA-21(miR-21)が高発現していた。特にリンパ節転移陽性例、または静脈侵襲陽性例では有意に発現が高かった。また、7種類の食道癌細胞株はいずれもmiR-21が高発現していた。Anti-miR-21-inhibitorをトランスフェクトしてmiR-21の発現を抑制した細胞は、増殖能ならびに浸潤能が有意に抑制された。食道癌細胞株におけるProgrammed Cell Death 4(PDCD4)蛋白の発現とmiR-21の発現は有意に逆相関していた。Anti-miR-21-inhibitorをトランスフェクトした細胞株では、PDCD4のmRNAは変化しなかったが、蛋白レベルではPDCD4の発現が有意に増加した。また、PDCD4mRNAの3'-非翻訳領域を導入したルシフェラーゼ活性が有意に増加した。食道扁平上皮癌120例でPDCD4免疫染色を行うと、正常上皮と比較して食道扁平上皮癌ではPDCD4発現が減弱しており、PDCD4陰性例は陽性症例よりも進行症例が多く、予後不良であった。miR-21はPDCD4などの癌抑制遺伝子を翻訳レベルで抑制していると考えられた。miR-21が食道扁平上皮癌治療における新たなターゲットとなる可能性がある
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