研究課題/領域番号 |
19390373
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
今井 英明 群馬大学, 医学部, 助教 (70359587)
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研究分担者 |
風間 健 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (30396626)
好本 裕平 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50242061)
石崎 泰樹 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90183003)
田畑 泰彦 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50211371)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2008年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2007年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
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キーワード | 脳梗塞 / 再生医学 / 軸索再生 / ミニブタラクナ梗塞モデル / ドラッグデリバリーシステム / 神経成長因子 / ドラックデリバリーシステム |
研究概要 |
ミニブタ穿通枝脳梗塞モデルを開発して、神経幹細胞移植による脳梗塞治療法の開発を目指した。白質に限局した脳梗塞が再現性よく作成できた。経時的な組織学的所見では、梗塞巣は虚血後7日では拡大することが判明した。軸索が最も脆弱でミエリンやその他の組織に障害が及ぶことが判明した。血管組織だけは障害から免れ、梗塞巣内でも生き残ることが判明した。また、ミニブタ脳より採取した神経細胞より、自己複製能と多分化能をもつ神経細胞塊が得られた。これらの細胞を標識し脳内に移植した。移植細胞が、ホスト脳で神経ネットワーク形成やそれに伴い機能改善をもたらしているかについては確認できなかったが、MRIと病理組織学的にホーミング(生着の前段階と考えられる)までは確認することができた。神経幹細胞のみの移植ではホスト脳での増殖や神経ネットワーク形成には不十分である。ドラックデリバリーシステムによる栄養因子持続投与の必要性を実感した。そこでラット脳梗塞モデルを用いてドラッグデリバリーシステムによるbFGF持続投与実験を追加した。bFGF持続投与により軸索の伸長が一部確認できたが、bFGFの副作用のためか脳梗塞巣は対照群に比較して脳浮腫のため大きくなる傾向を示した。栄養因子の種類や組み合わせさらに至適濃度は今後詳細に検討する必要性がある。神経幹細胞のみでなく血管内皮細胞などと組み合わせたnuerovasucular signallingを考慮した治療法も期待が持てる。
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