研究課題/領域番号 |
19390486
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
前田 英史 九州大学, 大学病院, 講師 (10284514)
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研究分担者 |
赤峰 昭文 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (00117053)
藤井 慎介 九州大学, 大学病院, 助教 (60452786)
友清 淳 九州大学, 大学病院, 助教 (20507777)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
19,370千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 4,470千円)
2009年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2008年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2007年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
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キーワード | 歯内治療学 / ヒト歯根膜細胞 / 歯根膜幹細胞 / angiotensin / ヒト歯根膜幹細胞株 / 神経細胞 / NGF / カルシウム / BMP2 / 塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF) / SaOS2 |
研究概要 |
本研究課題において私たちは、2種のヒト歯根膜幹細胞/前駆細胞株を樹立し、歯根膜組織再生に必要な細胞要素としてのそれらのキャラクタリゼーションを行った。いずれも骨髄間葉系幹細胞と同様のマーカーを発現したが、歯根膜細胞株は歯根膜組織に強く発現するPeriostinならびにScleraxisを発現していたことから歯根膜の特徴を維持していることが明らかになった。この細胞株を用いて、組織再生のための足場材にはカルシウムを成分として含む材料が、効果的にセメント芽細胞/骨芽細胞への分化を促進することがわかった。さらに歯根膜再生の形態形成因子として、Basic Fibroblast Growth FactorならびにTransforming Growth Factor-β1の有効性を明らかにした。また心臓血管系の調節に重要な働きをしていることが知られているAngotensin IIが歯根膜組織再生に有益な効果をもたらす可能性があることが示唆された。そして歯根膜幹細胞はNerve Growth Factorを分泌し、神経細胞の分化、遊走そしてアポトーシス抑制において重要な働きをしていることが判明した。以上のことから、歯根膜組織再生は、これらが複合して機能性を発揮することによって達成される可能性があることが示唆された。
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