配分額 *注記 |
18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)
2009年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2008年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2007年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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研究概要 |
発音はコミュニケーションを図るために必要不可欠な口腔機能だが,歯科診療時の簡便な客観的評価は困難なため,筆者らは音声認識プログラム(東芝DME社製)を適用し,チェアサイドで補綴処置効果の判定可能な評価システムを開発した.本システムでは発音時の音声を音響分析し,複合音響特徴平面(MAFP)と呼ばれる時間・周波数方向の局所的変化を強調する手法により,2文字の符号(音声セグメントラベル)に変換し,被験音節の適正ラベルの出現率を分析,評価する.被験語には有床義歯装着時に影響されやすい音節を2番目に含むイ[シ]カワ,オ[キ]ナワ,イ[チ]ロー等を選択した. 本研究では義歯装着者の発語機能評価時の基準値を設定する目的で,健常歯列者の各音節における音声認識率について分析し,従来の報告の義歯装着者のデータと比較,検討した.その結果[チ]では有意差は認められなかったが,[シ],[キ]では健常歯列者の方が義歯装着者より有意に適正ラベル出現率が高かった. したがって本システムにて[シ][キ]等を被験音とし,健常歯列者のデータを基準値に設定すれば,義歯装着者の発語機能の評価に有用であることが確認された.
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