研究課題/領域番号 |
19390515
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
古森 孝英 神戸大学, 大学院医学研究科, 教授 (50251294)
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研究分担者 |
横尾 聡 群馬大学, 大学院医学研究科, 教授 (00322206)
寺師 浩人 神戸大学, 大学院医学研究科, 准教授 (80217421)
尾島 泰公 神戸大学, 大学院医学研究科, 医員 (40403240)
日和 千秋 神戸大学, 大学院医学研究科, 助教 (80294198)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2008年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2007年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 人工口腔粘膜 / 組織再生 / 自己由来細胞 / 組織工学的手法 |
研究概要 |
本研究では、現在までに得られた様々な知見をもとに人工粘膜下組織の開発を行い、現在までに作製・臨床応用を行っている人工培養口腔粘膜に組み込むことで、完全に患者自身の細胞成分のみから成る倫理面・安全面においてより完璧な人工口腔粘膜の開発を行うことを目的としている。われわれはこれまでに、人工粘膜下組織開発の一環として、独自の手法にて作製・臨床応用してきた人工口腔粘膜移植後の創傷治癒過程について、成熟した上皮と同等の機能を営んでいることを明らかにした。粘膜下組織として導入する材料については、現在すでに臨床の場で用いられている生分解性の高分子材料をはじめとして、口腔粘膜という軟組織を構築するにふさわしい弾性や耐久力、操作性を兼ね備えた生体材料の研究および開発を行ってきた。その結果、開発したいくつかの最適な生体材料に、最適な細胞微小環境となるべき基底膜を組み込むため、従来の研究手法にさらに、細胞工学的な手法を加えて人工粘膜下組織を開発・完成させ、それを従来までにわれわれが行っている手法に導入することで、完全患者由来成分のみを用いた人工粘膜の再生を本研究の最終目標とする。 現在は、従来までの手法を踏襲することで、口腔粘膜組織より上皮細胞成分を単離し、最適な生体材料への組み込みを行い、組み込まれた細胞成分の活性等について生化学的な分析を行い、経時的に生体組織の一部として機能していることを明らかにした。 今回の研究結果から得られた成果は、患者自身の細胞のみによる口腔粘膜再生に大きく寄与するものと考えられている。
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