研究課題/領域番号 |
19406012
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
寄生虫学(含衛生動物学)
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
川本 文彦 大分大学, 全学研究推進機構, 教授 (40115556)
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研究分担者 |
神戸 俊夫 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (50093018)
大塚 靖 大分大学, 医学部, 助教 (00244161)
新井 明治 産業医科大学, 医学部, 准教授 (30294432)
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連携研究者 |
新井 明治 香川大, 医学部, 准教授 (30294432)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2009年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2008年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2007年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 国際研究者交流 / インドネシア:ベトナム・カンボジア・タイ / 熱帯熱マラリア / 新型原虫 / 分子疫学調査 / ヒトマラリア原虫 / 遺伝子解析 / 生殖母体培養 / インドネシア:ベトナム / インドネシア:カンボジア:ベトナム / インドネシア:ベトナム:カンボジア:タイ |
研究概要 |
平成17-18年度のマラリア疫学調査において、非常に細い生殖母体を有する熱帯熱マラリア原虫をカンボジアおよびインドネシアの患者から見出した。18SリボゾームRNA遺伝子を解析した結果、かつてベトナムから見出された新型変異株と同じであった。そこで、本研究では分子疫学的調査を継続し、奇妙な生殖母体が新型変異株の特性であるかにつき、リボゾームRNA遺伝子解析による分子疫学的検討を目的とした。もう一つの目的は、熱帯熱マラリア原虫(あるいは三日熱マラリア原虫)の生殖母体を有する血液を村落の現場で培養し、人工培養下でスポロゾイトを形成する試みであった。 2007年4月よりインドネシア・ベトナム・カンボジア・タイにおいて疫学的調査を行ない、2007年にはカンボジアで2例の新型熱帯熱マラリア患者が検出されたが、生殖母体は検出されなかった。1例の三日熱マラリア患者には生殖母体が観察され、培養を試みたが発育は認められなかった。2008年にはインドネシアで生殖母体を有した2例の従来型熱帯熱マラリア患者が見出され、培養を試みたものの不成功に終わった。また、カンボジアで三日熱マラリア患者の1名に生殖母体が観察され、培養を試みたが不成功に終わった。2009年度は1例の新型熱帯熱マラリア患者も見いだせなかった。従来型と新型変異株の生殖母体の形態が異なるのか否かについては未だ明らかになっていない。
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