研究課題/領域番号 |
19500316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団 |
研究代表者 |
内田 洋子 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 主任研究員 (60133633)
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研究分担者 |
五味 不二也 東京都老人総合研究所, 研究員 (40205620)
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連携研究者 |
五味 不二也 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 研究員 (40205620)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / β-アミロイド / 遺伝子発現 / 神経幹細胞 / 神経再生 / ss-アミロイド / 転写因子 / トランスジェニック マウス / B-アミロイド |
研究概要 |
アルツハイマー病におけるneurognesisの分子メカニズムを明らかするため、培養系で、B-アミロイドによって発現変化する神経発生に関与する遺伝子郡の網羅的解析を行った。その結果、B-アミロイドによって、神経発生に関与する転写因子、Mash1の発現は誘導され、Olig2発現は抑制されることが明らかになった。これは、Mash1陽性/Olig2陰性の神経幹細胞の割合が増加していたためであった。次に、ADマウスモデル(APPswTg、Tg2576)でのMash1、Olig2の発現変化を調べたところ、15-21ヵ月齢マウスでは、Mash1(+)細胞はほとんど認められなかったが、Olig2(+)細胞の数は、APPswTgマウスで有意に減少していた。さらに、Mash1遺伝子とOlig2RNAiの共発現実験によって、2つの転写因子の発現変化が、細胞の運命をどのように変化させるのかを調べた。その結果、Olig2を発現している神経幹細胞でのMash1の過剩発現は、神経細胞への分化を誘導するのに対し、Olig2現を抑制された神経幹細胞でのMash1の過剩発現は、神経分化よりもむしろ神経幹細胞の死を導することがわかった。これらの結果から、神経幹細胞から神経細の分化には、Mash1とOlig2の協調作用が必要であり、B-アミロイドによって、Mash1陽性細胞でOlig2発現が抑制されると、分化から細胞死へとスイッチングされると結論づけた。
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