研究課題
基盤研究(C)
PACAP(Pituitary adenylate cyclase activating peptide)特異的受容体のPAC1を時間空間的に発現させるTgマウスを作成し、PACAPの脳機能に関する解析を行った。CaMKII-Cre Tgマウスを用いた場合、PAC1は海馬歯状回の神経細胞に特異的に発現し、またCaMKII-CreER Tgマウスではタモキシフェン投与後の成体マウスにPAC1を発現させることができた。これらのPAC1 Tgマウスを用いて成体における脳機能解析を行った結果、PAC1の海馬神経細胞への発現は野生型マウスで行動量が多い暗期初期の活動が増加させることが分かった。また、加齢マウスは、活動量が減少して概日リズムも不確定になるが、PAC1の発現により活動量が増加して概日リズムが改善されることが分かった。一方、発生・成長過程におけるPACAPの役割を調べる目的で新生期の呼吸機能解析を行った。全身性にPAC1を発現するTgマウスを用いた結果、PAC1は呼吸馴化に関わる可能性が示唆された。しかし、中枢性の呼吸機能解析を進める上で、呼吸馴化における遺伝的背景や化学受容器の影響を明らかにする必要性が生じたため、まず基盤的な検討を行うことにした。その結果、C57BL/6マウスは、ICR,BALB/cマウスに比較して呼吸馴化が遅いこと、酸素への応答性が低いことが明らかになった。今後は、遺伝的背景を考慮し、呼吸中枢神経回路形成におけるPACAPの役割を明らかにしたい。
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