研究課題/領域番号 |
19500384
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
伊古美 文隆 信州大, 医学部, 准教授 (50262704)
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研究分担者 |
水野 理介 信州大学, 医学部, 講師 (30273080)
河合 佳子 信州大学, 医学部, 助教 (10362112)
保坂 佳代子 信州大学, 医学部, 助教 (30362122)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2008年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | センチネルリンパ節 / コロイド状粒子 / リンパ産生 / リンパ輸送 / 超音波造影剤 / リンパ節循環 / リンパ節転移 / DDS |
研究概要 |
センチネルリンパ節への効率的かつ特異的なトレーサー集積法を開発するため、以下の検討を行った。 はじめに、リンパ節循環解析のため以下の実験を行った。実験には白色家兎を用い膝窩リンパ節の節前リンパ管と節後リンパ管とにカニュレーションを行いリンパ節灌標本を作製した。予備実験により、本標本においてはリンパ液の灌流圧と流量との関係が詳細に検討されているので、ここでは、リンパ節循環に対する急性炎症の効果を評価した。その結果、fMLPを灌流することによりリンパ節に急性炎症を惹起させると、同じ圧でリンパ液の注入を行っても節後リンパ管より流出する量は炎症のないコントロールと比較して有意に減少した。この結果は、好中球の集積とその作用によりリンパ節における灌流抵抗が増加した、もしくは、血管壁やリンパ節被膜の透過性の上昇によりリンパ節から血管・組織間隙への液体の移動が増加したためと考えられる。このことから、腫瘍のリンパ節転移においてもリンパ節における免疫反応によってリンパ動態の変化する可能性が示唆される。 次に、内蔵においても皮膚と同様なトレーサーの移行が認められるかどうかを確かめるために、ウサギの胃壁に色素(エバンスブルー+アルブミン)を注入し胃の所属リンパ節が染色されるか否かを検討した。その結果、胃壁に注入された色素はリンパ管に取り込まれ、胃周囲のリンパ節に移行することが判明した。また、胃壁をマッサージすることにより色素のリンパ系への移行は著明に促進されることが観察された。この結果から、組織間隙からリンパ節へのトレーサー移行は内臓においても皮膚と同様の性質を有していることが示唆された。 以上の研究方法を発展させることは、今後種々の臓器において有用なセンチネルリンパ節同定のためのトレーサー開発につながるものと思われる。
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