研究課題/領域番号 |
19500397
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
峰島 三千男 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (50166097)
|
研究分担者 |
崎山 亮一 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (30408471)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 生物・生体工学 / 医用・福祉 / 化学工学 / 臨床工学 / 在宅透析 / 内部濾過 / モニタリング / 透析装置 / 医療・福祉 |
研究概要 |
血液透析の進展に伴い、多くの慢性腎不全患者の延命が可能となったが、患者の平均余命は健常人の半分程度であり、さらなる改良が不可欠である。本研究課題ではそのような背景下、個々の患者にあった透析を在宅で安全に施行できるナビゲーション透析の開発を目的とした。 具体的には、透析中のダイアライザ性能ならびに患者からの溶質除去能の経時変化をリアルタイムで測定し、患者にみあった状態へナビゲートするような新しい治療システムを想定している。 牛血、牛血漿系のダイアライザ性能評価実験ならびに超音波ドプラー装置を用いた内部濾過流量測定実験、透析液排液中溶質濃度の連続測定実験を通じ、ナビゲーション透析に必要となる基盤技術の創出を試みた。 その結果、ダイアライザの透水性、内部濾過特性、溶質除去特性の経時変化に関するデータを詳細に得ることができ、ファウリング(透析膜への膜付着)による影響を強く受けていることが明らかとなった。この性能の経時変化を説明するための理論モデルを立て、ダイアライザ内圧-流量分布に関する血液、透析液流れ方向の運動量、質量の変化を推定し、実験データとの照合を行い、濾過係数などのパラメータ値の時間的推移を求めた。 以上の結果から、ナビゲーション透析システムの開発をめざすに必要な基盤技術の開発はある程度達成できたものと考えている。実際のハードウェアの開発は企業化を目指した次のステップ(実用化をめざした研究課題)に委ねることになる。
|