研究課題
基盤研究(C)
筋性中動脈の局所ごとの壁伸展性を計測する手法は、これまで十分確立されていなかった。二次元スペックルトラッキング(2DST)法による総頸動脈壁の局所伸展性の評価が可能かどうか、また、その動脈硬化病変との関係を検討した。虚血性脳血管障害患者連続100例の頸動脈200側において、総頸動脈長軸像の遠位壁を5区域に分割し、各区域でIMT計測と2DST法によるトラッキングの可否の判定とピークストレインの計測を行った。全1000区域中885区域(88.5%)でストレイン計測が可能であり、プラーク部位(IMT≧1.2mm)では、それがない部位に比し、壁厚方向ピークストレインが有意に低下していた(-3.53+/-2.79%vs.-4.67+/-2.85%,p<0.0001)。2DST 法は、頸動脈壁に生じた動脈硬化性病変の局所伸展性の評価に有用であると考えられた。
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