食教育と食物アレルギー児の食事指導のための科学的根拠に基づく食事指導指針

• 研究課題/領域番号: 19500697
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 食生活学
• 研究機関: 同志社女子大学
• 研究代表者: 伊藤 節子 同志社女子大学, 生活科学部, 教授 (50144358)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• 研究課題ステータス: 完了 (2009年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: 食教育 / 食物アレルギー / 卵 / 抗原性 / アルブミン / オボムコイド / 食品交換表 / 牛乳 / 小麦粉 / 米粉 / 低アレルゲン化 / S-S結合 / 起泡性 / 卵白アルブミン / β-ラクトゴロブリン / カゼイン / グリアジン / 給食

研究概要

食物アレルギーの治療の原則は、正しい抗原診断に基づく必要最小限の食品除去である。京都市内保育園児における調査では、乳児の10.4%が食品除去をしていたが、加齢とともに減少し、除去食品は卵、牛乳、小麦が全体の75%以上を占めていた。そこで加熱調理による卵、牛乳、小麦の抗原性の変化を定量的に検討したところ、加熱や副材料により卵の抗原性は低下させることができ、負荷試験後の食事指導に使用可能な卵アレルゲン食品交換表が作成できた。主な食品の調理による抗原性の変化を加味した食事指導指針を作成した。

研究成果

• [雑誌論文] 患者の視点で考えるアレルギー診療:食物アレルギー (2010)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 雑誌名: アレルギー 59巻 ページ: 497-506
  • 査読あり
• [雑誌論文] 食物アレルギーの栄養指導の今後のあり方 (2010)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 雑誌名: 日小ア誌 24巻 ページ: 31-38
  • 査読あり
• [雑誌論文] 食物アレルギーの栄養指導の今後のあり方 (2010)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 雑誌名: 日本小児アレルギー学会誌 24 ページ: 31-38
  • 査読あり
• [雑誌論文] 食物アレルギーの患者指導の実際 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 雑誌名: アレルギー 58巻 ページ: 1490-1496
  • 査読あり
• [雑誌論文] 調理・加熱による食品中のアレルゲンの変化 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 雑誌名: 臨床免疫・アレルギー科 51巻 ページ: 383-388
• [雑誌論文] ( 5th /7) Acute Allergic Reaction due to Milk Proteins Contaminating Added to Corticosteroid for Injection. (2009)
  • 著者名/発表者名: Asuka Eda, Kazuko Sugai, Setsuko Ito, et. al.
  • 雑誌名: Allergol. Int. 58巻 ページ: 137-139
  • 査読あり
• [雑誌論文] 調理・加熱による食品中のアレルゲンの変化 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 雑誌名: 臨床免疫・アレルギー科 51 ページ: 383-389
• [雑誌論文] 食物アレルギーの患者指導の実際 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 雑誌名: アレルギー 58 ページ: 1490-1496
  • 査読あり
• [雑誌論文] Acute Allergic Reaction due to Milk Proteins Contaminationg Lactose Added to Corticosteroid for Injection. (2009)
  • 著者名/発表者名: A. Eda, et. al
  • 雑誌名: Allergology International 58 ページ: 137-139
  • 査読あり
• [雑誌論文] 自動分析装置によるヒスタミン遊離試験の臨床的有用性の検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子, 他20名
  • 雑誌名: 医学と薬学 59 ページ: 917-924
  • 査読あり
• [雑誌論文] (4th/13), Guidelines for Diagnosis and Management of Pediatric Food Allergy in Janan (2007)
  • 著者名/発表者名: Tokuko Mukoyama, Sankei Nishima, Masahiko Arita, Setsuko Ito, et. al.
  • 雑誌名: Allergol. Int. 56巻 ページ: 349-361
  • 査読あり
• [雑誌論文] 食物アレルギーの治療と予防:除去食療法の実際 (2007)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 雑誌名: 小児内科 39巻 ページ: 587-592
• [雑誌論文] 乳児期発症の食物アレルギーの関与するアトピー性皮膚炎 (2007)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 雑誌名: 日小ア誌 21巻 ページ: 649-656
  • NAID: 10026940038
  • 査読あり
• [雑誌論文] 乳児期発症の食物アレルギーの関与するアトピー性皮膚炎 (2007)
  • 著者名/発表者名: 伊藤 節子
  • 雑誌名: 日本小児アレルギー学会雑誌 21 ページ: 649-656
  • NAID: 10026940038
  • 査読あり
• [雑誌論文] 食物アレルギーの治療:アナフィラキシーショックへの対応 (2007)
  • 著者名/発表者名: 伊藤 節子
  • 雑誌名: 日本小児アレルギー学会雑誌 21 ページ: 723-726
  • 査読あり
• [雑誌論文] 食物アレルギーと栄養 (2007)
  • 著者名/発表者名: 伊藤 節子
  • 雑誌名: 食物アレルギー研窄会会誌 7 ページ: 53-57
• [学会発表] A list of egg exchange based on the quantitative evaluation of egg antigen in cooked and processed food. (2010)
  • 著者名/発表者名: Setsuko Ito
  • 学会等名: 29th Congress of European Academy of Allergy and Clinical Immmunology
  • 発表場所: London
  • 年月日: 2010-06-07
• [学会発表] 食品の抗原性の評価に基づく卵アレルギー児に対する負荷食品の選定と食事指導への応用 (2010)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子, 明石真未
  • 学会等名: 第22回日本アレルギー学会春季臨床大会
  • 発表場所: 京都市
  • 年月日: 2010-05-08
• [学会発表] 焼成条件を変えて作製したカップケーキの抗原量の変化について (2010)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子, 伊東祐美, 明石真未, 矢寺路代
  • 学会等名: 第10回食物アレルギー研究会
  • 発表場所: 東京都
  • 年月日: 2010-02-13
• [学会発表] 除去食療法指導のコツ (2010)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第18回小児臨床薬理・アレルギー・免疫研究会
  • 発表場所: 四日市
  • 年月日: 2010-01-31
• [学会発表] 食物アレルギーの栄養指導 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第8回日本栄養改善学会近畿支部学術総会教育講演
  • 発表場所: 京都市
  • 年月日: 2009-12-13
• [学会発表] 食品中のアレルギー物質測定の臨床応用:食品アレルゲン交換表の作成 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第46回日本小児アレルギー学会
  • 発表場所: 福岡市
  • 年月日: 2009-12-06
• [学会発表] 好塩基球活性化の指標であるCD203c発現解析による反応閾値についての検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第46回日本小児アレルギー学会
  • 発表場所: 福岡市
  • 年月日: 2009-12-06
• [学会発表] 食物アレルギーの栄養指導の今後の方向性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第46回日本小児アレルギー学会
  • 発表場所: 福岡市
  • 年月日: 2009-12-05
• [学会発表] 食物アレルギーのガイドライン (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第39回日本皮膚アレルギー・接触性皮膚炎学期総会学術大会
  • 発表場所: 京都市
  • 年月日: 2009-11-07
• [学会発表] Clinical usefulness of quantitative evaluation of egg antigen in food and specific IgG4 antibody in serum. (2009)
  • 著者名/発表者名: Setsuko Ito
  • 学会等名: 28th Congress of European Academy of Allergy and Clinical Immmunology
  • 発表場所: Warsaw
  • 年月日: 2009-06-08
• [学会発表] Clinical usefulness of quantitative evaluation of egg antigen in food and egg specific IgG_4 antibody in serum. (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: The XXVIII Congress of the European Academy of Allergy and Clinical Immunology
  • 発表場所: Warszawa
  • 年月日: 2009-06-08
• [学会発表] 栄養学的検知から見た食物アレルギーの治療 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第21回日本アレルギー学会春季臨床大会
  • 発表場所: 岐阜市
  • 年月日: 2009-06-04
• [学会発表] 家庭・園・学校における食事対応―栄養指導の必要性― (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第26回日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2009-05-30
• [学会発表] 調理・加工による食物アレルゲンの変化を踏まえた食事指導 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第1回食物アレルギーセミナー・あいち
  • 発表場所: 名古屋市
  • 年月日: 2009-03-28
• [学会発表] 食品中のアレルゲン物質測定の臨床応用:アレルゲン交換表の作成 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第9回食物アレルギー研究会
  • 発表場所: 東京都
  • 年月日: 2009-02-14
• [学会発表] 診断と治療の標準化を目指した食品中のアレルゲン性の臨床的評価:卵についての検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第58回日本アレルギー学会秋季学術大会
  • 発表場所: 東京都
  • 年月日: 2008-11-27
• [学会発表] Pathogenesis, Prevention and Management of Food Allergy. Clinical Point of View (2008)
  • 著者名/発表者名: Setsuko Ito
  • 学会等名: International Conference on Food Factors for Health Promotion 2007. Invited symposium
  • 発表場所: Kyoto
  • 年月日: 2008-11-27
• [学会発表] シンポジウム「調理の役割」調理の食物アレルギー抑制への貢献 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 日本調理科学学会平成20年度大会
  • 発表場所: 杉山女学園大学(名古屋市)
  • 年月日: 2008-08-31
• [学会発表] 調理の食物アレルギー抑制への貢献 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 日本調理科学学会平成20年度大会
  • 発表場所: 名古屋市
  • 年月日: 2008-08-30
• [学会発表] 調理・加熱等による食品中のアレルゲン性の変化について (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第20回日本アレルギー学会春季臨床大会
  • 発表場所: 東京都
  • 年月日: 2008-06-13
• [学会発表] シンポジウム「食物アレルギー研究の最近の進歩」調理・加熱等による食品中のアレルゲン性の変化について (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第20回日本アレルギー学会春季臨床大会
  • 発表場所: ホテル日航東京(東京都)
  • 年月日: 2008-06-13
• [学会発表] 臨床応用を目指した食品のアレルゲン性の評価についての検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第11回京都小児喘息・アレルギー研究会
  • 発表場所: 京都市
  • 年月日: 2008-02-08
• [学会発表] Pathogenesis,Prevention and Management of Food Allergy:Clinical Point of View (2007)
  • 著者名/発表者名: Setsuko Ito
  • 学会等名: International Conference on Food Factors for Health Promotion 2007
  • 発表場所: Kyoto City
  • 年月日: 2007-11-29
• [学会発表] 調理による卵抗原の低アレルゲン化の評価と寛解誘導への臨床応用 (2007)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第57回日本アレルギー学会秋季学術大会
  • 発表場所: 横浜市
  • 年月日: 2007-11-02
• [学会発表] 調理による卵抗原の低アレルゲン化の評価と寛解誘導への臨床応用 (2007)
  • 著者名/発表者名: 伊藤 節子
  • 学会等名: 第57会日本アレルギー学会秋季学術大会
  • 発表場所: 横浜市
  • 年月日: 2007-11-02
• [学会発表] アナフィラキシー反応を経験した食物アレルギー児の寛解誘導の試みと抗原妬特異的IgGおよびIgG4抗体の臨床的意義 (2007)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第57回日本アレルギー学会秋季学術集会
  • 発表場所: 横浜市
  • 年月日: 2007-11-01
• [学会発表] 食物アレルギー (2007)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第19回日本アレルギー学会春季臨床大会
  • 発表場所: 横浜市
  • 年月日: 2007-06-11
• [学会発表] 食物アレルギーのガイドライン (2007)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子
  • 学会等名: 第24回日本小児難治喘息アレルギー疾患研究会教育セミナー
  • 発表場所: 東京都
  • 年月日: 2007-05-27
• [図書] ミルクの事典 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子, 他
  • 出版者: 朝倉書店
• [図書] やさしい食物アレルギーの自己管理(改訂版) (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子, 他
  • 出版者: 医薬ジャーナル社
• [図書] 臨床栄養医学 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子, 他
  • 出版者: 南山堂
• [図書] 小林陽之助、金子一成監修「食物アレルギー外来診療のポイント57」 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子(分担執筆)
  • 総ページ数: 139
  • 出版者: 診断と治療社
• [図書] 食物アレルギー外来診療のポイント(57) (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子, 他
• [図書] 年代別アレルギー疾患への対応 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子, 他
  • 出版者: 中山書店
• [図書] 食物アレルギーの治療と管理 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子, 他
  • 出版者: 診断と治療社
• [図書] 食物アレルギーの治療と管理 改訂第2版 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤節子(分担執筆)
  • 総ページ数: 269
  • 出版者: 診断と治療社
• [備考]
  • URL: http://www.dwc.doshisha.ac.jp/research/data/502.html
• [備考]
  • URL: http://www.dwc.doshisha.ac.jp/research/data/502.html