配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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研究概要 |
有珠火山を主要な研究対象とし,過去の噴火現象・観測量の比較に基づく噴火活動推移予測の高度化と,現象の物理化学的背景理解の足掛かりとしてのマグマ活動を規制する場の解明を目指した.有珠火山で20世紀に発生した4回の噴火での前兆地震活動の時間別発生頻度・マグニチュード・震源に着目し比較検討を行い,山頂噴火,山麓噴火での類似点と,山麓噴火での特徴的な現象を見出した.また長期的活動予測の観点から,静穏期の活動に着目し,山頂直下の定常的な地震活動が1977-82年噴火の余効現象に伴い発生していることを明らかにした.有珠火山では地下の基盤構造は大局的には北へ向かい浅くなっており,2000年噴火の前兆地震がこの基盤構造に沿って移動したことを明らかにした.また溶岩ドーム,潜在ドーム成長に伴い観測された地殻変動が,基盤構造と密接に関わっていたことも指摘した.さらに将来の比較研究に向けて,北海道駒ヶ岳火山の浅部地震波速度構造を推定し,有珠火山と比較して山頂下に顕著な高速度領域が存在することを明らかにした.
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