研究課題/領域番号 |
19510268
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
姫岡 とし子 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (80206581)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 近代ドイツ / 労働 / 労働運動 / ジェンダー / フェミニズム / 家族 / ネイション / ナショナリズム / 労働者 / 社会民主党 / 女性保護法 / 領域分離 |
研究概要 |
本研究では、ドイツ近代における労働運動のなかで、男性性・女性性が構築されるプロセスを、当時の労働をめぐるジェンダー状況と関連させながら考察した。男女が競合するようになると、女性は家庭という言説が登場し、労働運動や労働から女性を排除したり、男性的性格をもたせようという傾向が強まることが明らかになった。これは、社会主義系の労働運動だけではなく、右派ナショナリズム系の職業団体にも当てはまることで、後者は反フェミニズ運動で大きな役割を演じる。女性労働に敵対的でない勢力や、女性運動の側でも、ジェンダー的視点をもたずに、もっぱら階級の観点が強調されるため、資本による女性労働搾取に反対するために、結果的に女性が「弱者」として構築されたり、「家庭の崩壊」が指摘されたりすることになるプロセスも明らかにした。
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