配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2009年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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研究概要 |
日本と韓国では、少子化が解消されない中で、ひとり親家族が増加している。未婚、離別、死別など様々な状況にあるひとり親家族の多くは経済的な問題とともに社会的偏見による問題を抱えている。そこでこの調査は、特にひとり親家族に対する社会的イメージに焦点を当て、これから家族を形成する大学生を対象として調査を行った。日本での調査は、2007年7月に九州、近畿、東海、東京の各大学に所属する大学生を対象として行った。配布数1796、回収数1379、回収率76.8%であった。大学生の家族イメージに,世間のひとり親の否定的イメージが大きな影響を与えていた。そして家族の授業をうけていない学生もひとり親に対して否定的イメージを持っていた。韓国では大学生を対象に2007年10月から11月の間に,2000部の調査票を配布し,1605人から有効回答を得た.有効回答率は80.3%である.分析の結果は以下のとおりである.第1の将来のライフコースについては,大学生の8割に近い人が,就職,結婚,出産の順によるライフコースを経験することを望んでいた.第2のひとり親の子育てに関する大学生の意識は,未婚,離婚,死別の背景により異なった.大学生が最も否定していたのは,未婚の親の子育てで,最も理解していたのは,死別によるひとり親の子育てである.第3の大学生がひとり親の子育てに対して肯定的な意見を持つのに最も影響を与えた要因は,ひとり親の子育てに対する世間のイメージであることから,社会で形成されている価値観に多く影響を受けていることが明らかになった.
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