研究課題/領域番号 |
19520032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
長滝 祥司 中京大学, 国際教養学部, 教授 (40288436)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2009年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2008年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 西洋哲学 / 認知現象学 / 身体 / 一人称的観点 / 二人称的観点 / 心の科学 / 言語 / 間主観性 / 三人称的観点 / 感情 |
研究概要 |
本研究の目的は、現象学の哲学的な思考と認知科学の具体的な研究との有機的な統合を図ることによって、言語の起源の問題に社会認知の理論と知覚と身体の理論から一定の見通しを与えることであった。もっとも、言語の起源を直接的な方法で明らかにすることには大きな困難が伴うことは言うまでもない。とはいえ、知覚と言語という人間の認識のふたつの領域の関連について調べることで、言語の起源への手がかりが掴めるはずである。本研究では、この目的を達成するために、ふたつの側面からアプローチをおこなった。ひとつは、近年の大脳生理学の知見を視野に入れた、知覚的認識についての具体的な分析である。そこでは、知覚的認識のなかにある言語的認識への萌芽が確認された。もうひとつは、心の科学における新たな方法論の提案である。後者のアプローチでは、身体動作に現れる心的状態について言語的に把握する方法の確立を目指した。この過程で、言語と身体動作とのあいだの意味論的関係について把握した。本研究の成果を要約すれば、知覚的認識や身体動作といった人間の基礎的な認識行動が言語的認識や意味へとどのように繋がっているかを明らかにした点にある。
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