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人柱をめぐる信仰の地域的特徴・歴史的変容からみた神と人との関係史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520062
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 宗教学
研究機関東北芸術工科大学

研究代表者

六車 由実  東北芸工大, 芸術学部, 准教授 (30347934)

研究期間 (年度) 2007 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード宗教学 / 思想史 / 民俗学 / イケニエ / 暴力
研究概要

H19年度は下記の内容の調査・研究を行った。
(1)事例の収集および基礎的データベースの作成
人柱伝説およびその比較対象としての人身御供伝説、またそれに関係する伝説資料を、『日本昔話通観』『日本の伝説』『全国昔話資料集成』『日本昔話大成』『日本民俗学』『旅と伝説』『郷土研究』『民族学』の悉皆調査によりピックアップし、都道府県別に分類してファイリングした上で、各資料のナンバリングおよびa(人柱伝説)、b(人身御供伝説)、c(そのほかの関連伝説)に分類して、エクセルにて基礎的なデータベースを作成した。この際、資料の収集およびファイリング、ナンバリングには、院生1名および学生2名のアルバイトを使用した。
(2)個々の事例についての資料収集および聞き書き調査
上記の作業と並行して、H19年度においては、以下の地域に実際に行き、聞き書きを行うとともに、図書館等の郷土資料のなかから関連資料の収集を行った。・8月16日〜19日秋田県横手市増田の人柱伝説と増田の盆踊り・9月2日〜4日静岡県富士市松岡の護所神社に祀られる人柱・3月12日〜17日香川県高松市、丸亀市、琴平町、徳島県徳島市の人柱
(3)これまでの調査・研究から見えてきた人柱伝説を考察する際の課題
本調査を始める前の予想では、人柱伝説は人間が自然に対抗するために作り出した人神(守り神)であり、川神や水神などの自然神の存在が希薄化する一方で、人柱による人神への信仰が高まったと考えていた。しかし、今回調査した事例のなかには、水神やそれに値する川除大明神といった自然神と人柱を祀った神とが共存し、両者が補完的な関係に位置づけられているものがいくつかあった。人柱に立った者の霊が人神として祀られているというのは間違いではないだろうが、それまでの自然神との関係をより慎重に検討していく必要があろう。

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 「人柱と崇り」2007

    • 著者名/発表者名
      六車 由実
    • 雑誌名

      中村生雄編『平成16年度〜平成18年度科研研究費補助金(基盤研究B)研究成果報告書「東アジアにおける入と自然の対抗/親和の諸関係にかんする宗教民族学的研究」』

      ページ: 163-171

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 「人柱の思想・序論-共同体の負の記憶から正の論理へ-」2007

    • 著者名/発表者名
      六車 由実
    • 雑誌名

      中村生雄編『狩猟と供犠の文化誌』森話社

      ページ: 241-273

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 「五十沢、場所の記憶」2007

    • 著者名/発表者名
      六車 由実
    • 雑誌名

      東北文化研究センター研究紀要 6

      ページ: 91-99

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] イケニエの民俗史-人柱伝説にみる人と自然との関係2007

    • 著者名/発表者名
      六車 由実
    • 学会等名
      「山形学」地域連携・寒河江市成人講座
    • 発表場所
      寒河江市中央公民館
    • 年月日
      2007-10-19
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] イケニエの民俗史2007

    • 著者名/発表者名
      六車 由実
    • 学会等名
      2007年度札幌大学文化学部北方文化フォーラム
    • 発表場所
      札幌大学
    • 年月日
      2007-07-12
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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