研究課題/領域番号 |
19520201
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
山口 裕之 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (40244628)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2009年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2008年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 知覚 / 視覚 / 触覚 / メディア / メディア論 / ベンヤミン / マクルーハン / ハイパーテクスト / 思想史 / 独文学 / メディア理論 |
研究概要 |
本研究はまず、近代西欧の思想史のなかで形成された、「視覚」と「触覚」という対概念を特徴とする知覚の言説の展開を明らかにした。「視覚」は基本的に理性的認識にかかわるのに対して、「触覚」は全感覚による世界の原初的な経験につながる。ベンヤミンやマクルーハンといった20世紀のメディア思想家にとって、「触覚」はさらに、新たな技術メディアによって生み出される仮想的感覚性とも結びついている。この考察を現代のハイパーテクストの理念モデルに敷衍するならば、広義の「ハイパーテクスト」は、われわれの文化のなかで、「触覚」をめぐる言説の延長上に位置づけることができる。
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