研究課題
基盤研究(C)
中国西南部の(雲南省と貴州省に跨る)雲貴高原やその周辺地域に分布する非漢字系の象形文字(絵的文字)や(チベット文字やラテン文字とは関係の薄い)固有の音節文字を対象にして、情報理論的解析を試みて、定量的な面からその特徴を把握することに努めた。具体的には、納西(ナシ)象形文字(東巴文字)、納西標音文字(哥巴文字)、規範彝文、〓〓音節文字などの外に、水文字も対象とした結果、以下のことが判明した。即ち、1.規範彝文、東巴文字(及び哥巴文字)と〓〓音節文字は明らかに漢字とは別系統に属し、これに水書の文字を加えて、一つの文字圏と見なすことに特に問題が無い。2.音標文字や漢字といった直線状字体の研究で得た文字集合の特徴を定量的に把握するための諸指標(各文字の文字単位数の分布状況、各文字と抽出した文字単位集合の対称型の分布状況など)が、象形文字や固有の音節文字といった曲線状字体に適用した場合でも一定の結果が得られて有効であること。また、論展開の必要性に基づいて女真文字(北方系擬似漢字)の字形集合について調査した。
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地域文化研究 第9号
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地域文化研究
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