研究課題/領域番号 |
19520377
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
高橋 秀彰 関西大学, 外国語学部, 教授 (60296944)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 標準化 / 脱標準化 / 複数中心地的言語観 / 標準変種 / 単一中心地的言語観 / 地域変種 / 収束 / 分散 / 複数中心地性 / 標準化政策 / ステータス計画 / コーパス計画 / 発音変異形 / 記述主義 |
研究概要 |
19世紀末以来行われてきた標準化政策によりある程度の統一規範が達成されたが、同時に記述主義的傾向の増大と複数の国家変種の確立による規範の分散(Divergenz)が進行していることが明らかになった。このような規範の分散は言語的収束がある程度達成された後の現象であり、近代初期の多様なドイツ語への回帰とは異なる。こうした分散は、方言の使用域拡大や、国別標準変種の発展、ドイツ語圏の言語政策など、さまざまな要因により生じている。 ドイツ語の規範は収束と分散の段階を経て、多様な規範が共存する段階にいたっている。単一中心地的言語観に促された収束段階の後、多様な規範が対等の関係であると承認されることにより共存の段階に入っているのだ。EUにおける複言語主義の発展や言語権への意識向上なども影響し、さまざまな規範の再構築過程が進行中であることを示した。進行中の脱標準化を、ドイツ語規範の再構築の過程を提示した。
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